JRA【桜花賞(G1)展望】ソダシVSサトノレイナス再び! 「三冠馬の結晶」アカイトリノムスメと「制御不能」メイケイエールにも注目★上位人気馬予想オッズ付き★
11日、阪神競馬場では3歳牝馬クラシック第1弾の桜花賞(G1)が行われる。最大の注目は、昨年の阪神JF(G1)でハナ差の激戦を演じたソダシ(牝3歳、栗東・須貝尚介厩舎)とサトノレイナス(牝3歳、美浦・国枝栄厩舎)だろう。ともにぶっつけ本番だが、再び2頭の一騎打ちとなるのだろうか。
興味深いのは2頭がトレセンに帰厩したタイミングだ。ソダシは2月10日に、一方のサトノレイナスは1か月も遅い3月10日にそれぞれトレセンに戻ってきた。ともに充実した外厩施設を持つノーザンファームの生産馬だが、2か月も前に帰厩したソダシの方が異例といえる。この1か月の違いが、どのような結果を生むのだろうか。
1番人気に支持されるのは、おそらく無敗のソダシの方だろう。ただし、データ的には過去10年で「1-3-1-5」と1番人気はやや苦戦気味。対する2番人気は「5-3-0-2」とかなり優勢といえる。追われる立場のソダシには、少し嫌なデータと言えるかもしれない。
★上位人気馬の単勝予想オッズ★
・ソダシ 2.8倍
・サトノレイナス 3.2倍
・アカイトリノムスメ 6.4倍
・メイケイエール 11.1倍
・アールドヴィーヴル 14.7倍
白毛というアイドル要素も相まって、常に注目される存在のソダシ。4戦全勝という戦績が示す通り、その実力も折り紙付きだ。しかし、デビュー戦では3番人気に甘んじたように、芝王道路線での活躍は想定以上ともいえる。
3連勝を飾り、迎えた前走・阪神JFでは1番人気に支持されたが、単勝オッズは3.2倍をつけた。その時点では、同世代の牝馬の中でも絶対的な存在とまでは考えられておらず、過剰人気という声も少なくなかった。
しかし、レースではいつも通り好位に取りつき、直線入り口では前が壁になるシーンがあったにもかかわらず、しっかりと脚を伸ばした。最後は、一旦は内からサトノレイナスに交わされたかに見えたが、持ち前の勝負根性でゴール前しっかり差し返し、大激戦を制した。
前走後はノーザンファームしがらきに放牧に出され、レース2か月前に帰厩。坂路では速い時計を何度も記録するなど、入念に乗り込まれている。3月31日の1週前追い切りでは、パワフルな動きを披露。52秒4-11秒8という好時計で好調をアピールした。
鞍上はもちろんデビューから手綱を取り続ける吉田隼人騎手。初のクラシック制覇が懸かるが、その重圧に打ち勝つことはできるだろうか。
2戦2勝で臨んだ阪神JFはハナ差及ばなかったサトノレイナス。同じく4か月ぶりの実戦となるが、2戦目のサフラン賞(1勝クラス)を同じレース間隔で快勝しており、久々でも割り引く必要はないだろう
ソダシより1か月遅い3月9日にノーザンファーム天栄から帰厩。坂路、コースでしっかり負荷をかけられてきた。1週前には美浦南Wで5ハロン64秒4-11秒7の好時計をマーク。3頭併せで最先着を果たし、C.ルメール騎手も『スポニチ』の取材に対し「パワーアップして、体も大人になった。フットワークも凄くいい」と、さらなる成長に手応えを感じた様子だ。
いわゆる“天栄仕上げ”のアドバンテージを生かすことはできるのか。これまで2頭もの3冠牝馬を育て上げた国枝調教師の下、サトノレイナスはハナ差の雪辱を狙う。