【京都金杯・展望】武豊エアスピネルが「新マイル王」に向け”競馬の元旦”を飾るか!? A級マイラー・フィエロがいきなり激突!
マイル王モーリスがターフを去り、ミッキーアイルも阪神カップで敗れるなど、決して絶対的な存在ではない。群雄割拠のマイル路線に、エアスピネルが新たなる覇王としての雄たけびを上げるか。
エアスピネルと同じ明け4歳でも、アストラエンブレム(牡4歳、美浦・小島茂之厩舎)にはマイル路線で力を付けてきた意地があるだろう。
2歳時からサウジアラビアロイヤルC(G3)で3着、3歳春にもニュージーランドT(G2)で4着するなど、元々「重賞級」の力を持ったアストラエンブレムだが、大事に使われて確実に力を付けてきた。
特に前走の紅葉S(1600万下)では、中団やや後ろからメンバー最速の上がり33.8秒の末脚を繰り出して快勝。1000万下、1600万下と条件戦を連勝して、再び重賞の舞台に戻ってきた。
エアスピネルの母が秋華賞馬エアメサイアならば、こちらの母も秋華賞馬のブラックエンブレム。両母にとって思い出深い京都で、息子たちが今年を占う激突をする。
東西の金杯にダブル登録を行っているマイネルハニー(牡4歳、美浦・栗田博憲厩舎)だが、どうやらこちらに回ってきそうだ。
3歳春にはスプリングS(G2)2着からクラシックに挑戦。素質溢れる逃げ馬として自分のレースを展開したが、一枚足りなかった。秋からは、中距離路線に矛先を替えると歴戦の古馬と互角の勝負を展開している。
特に前走のチャレンジC(G3)では、番手の競馬から上手く粘り込んで重賞初制覇。逃げ一辺倒だった競馬ぶりに奥行きが出てきたことで、結果が伴ってきた。
その後は金杯に合わせて調整されてきたが、どうやら京都金杯に出走する模様。開幕週ということもあって、当然ながら優勝候補の一頭に挙げられている。
そんな勢いのある明け4歳勢を迎え撃つ古馬陣にも、気骨のあるメンバーが揃った。
特にマイルG1で2度の連対経験を持つフィエロ(牡8歳、栗東・藤原英昭厩舎)からすれば、負けられない一戦になるに違いない。