JRA京都新聞杯(G2)アドマイヤビルゴの「二の舞」でルペルカーリア&レッドジェネシスは余裕の“消し”!? 本命は“展開利”見込める超大穴【八木遊のフォーメーション馬券予想】
「○」も未勝利戦を勝ち上がったばかりの伏兵で、攻めの予想を貫く。1戦1勝の7枠9番ゲヴィナー(牡3歳、栗東・藤原英昭厩舎)のポテンシャルは、このメンバーに入っても決して見劣らない。
初戦は既走馬相手に2番手追走から抜け出す強い内容で快勝。兄のステイフーリッシュもデビュー2戦目のホープフルS(G1)で3着に食い込んだように、キャリアが浅いからと割り引く必要はないだろう。しかも、兄は3年前にこのレースを7番人気で制覇している。
先週の青葉賞を除外されたが、その分しっかり乗り込まれたのもプラス。5日の最終追い切りでは、栗東CWを僚馬と併せ、馬なりでラスト11秒6をマークした。
鞍上は団野騎手と同期の岩田望来騎手。そろそろ重賞勝利が欲しいところ。同期のライバル2人のせめぎ合いにも注目だ。
「▲」は7枠8番マカオンドール(牡3歳、栗東・今野貞一厩舎)だ。当初はルペルカーリア、レッドジェネシスと“3強”まとめて消すつもりだったが、2戦2勝と好相性の中京が舞台なら評価を下げるわけにはいかない。
その2勝の内容も濃く、未勝利勝ちは2歳レコード、そして1勝クラス勝ちは重馬場と両極端な馬場に対応した。ただ、デビューから1年足らずで既に9戦目と使われ過ぎの感は否めず、3番手までとした。
「△」は6枠7番エスコバル(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)。
こちらはルペルカーリアと同じモーリス産駒だが、中9週としっかり間隔をとっての一戦。前走のすみれS(L)は3番人気で5着に敗れたが、騎乗した川田将雅騎手は「背中の良い馬なので将来的に走ってくると思います」と評価は悪くない。
未勝利勝ちを東京競馬場で収めており、2度目の左回りなら巻き返しがあってもおかしくないだろう。
押さえの「×」は1枠1番ワイドエンペラー(牡3歳、栗東・藤岡健一厩舎)。
前走の大寒桜賞は3着に敗れたが、勝ったマカオンドールと0秒2差なら、展開次第で逆転も考えられる。課題のスタートを決めれば、上位争いは濃厚だ。
11頭立てなので、印は5頭まで。買い目はいつも通りのフォーメーションで、強気に三連単12点で高配当を狙う。あとは、上位評価3頭のワイドボックスで保険をかけておきたい。
三連単フォーメーション 12点
[5,9] → [5,8,9] → [1,5,7,8,9]
ワイドボックス 3点
[5,8,9]
<筆者プロフィール>
八木遊
競馬、野球ライター。スポーツデータ会社、テレビ局の校閲職などを経てフリーに。2021年から、Twitter(@Yuuu_Yagi11)にて全重賞の予想、買い目、年間収支を掲載中。