フェブラリーS(G1)に向け「無敗のG1馬」がカムバック! ダート路線でも「政権交代」を狙う史上最強世代
年が替わり、再び勢いを取り戻してきた明け4歳勢。
昨年には一時「史上最強世代」ともてはやされた彼らだが、昨年末の有馬記念(G1)を勝ったサトノダイヤモンドを筆頭としたクラシック組では、先週の日経新春杯(G2)でミッキーロケットとシャケトラが早くも強さを示した。
マイル路線には京都金杯(G3)勝ちのエアスピネルという新星が、短距離路線にも阪神カップ(G2)を制したシュウジがいる。
だが、そんな充実した「史上最強世代」で、あまりスポットが当たっていないのがダート路線だ。
芝と比較して、高齢馬が息長く走ることができるのがダート路線であり、現役には各世代に強豪馬がひしめいている。必然的に層は厚くなり、昨年のチャンピオンズC(G1)ではラニとゴールドドリームが、古馬の厚い壁に跳ね返された。
だが、「史上最強世代」といわれている以上、ダート路線でも政権交代を待っているわけにはいかない。その旗印になろうとしているのが、今週の東海S(G2)に出走するグレンツェント(牡4歳、美浦・加藤征弘厩舎)だ。
ここまでダートでは8戦して馬券圏内を外したことがない抜群の安定感。[5.2.1.0]という実績を踏まえれば、これは最早「G1級」といえるだけの極めて高い能力を秘めているはずだ。
特に、古馬初対戦ながら後の東京大賞典の覇者アポロケンタッキーにクビ差に迫ったみやこS(G3)の走りは、この馬の将来性を大きく押し上げた。それを裏付けるかのように年末の師走S(OP)では、単勝1.5倍の圧倒的な人気に応える完勝劇。ここで結果を残せば、一気にフェブラリーS(G1)の頂点が見えてくる。
ただ、虎視眈々とダート界での飛躍を狙っているのはグレンツェントだけではない。
同世代で22日の山科S(1600万下)に出走するゴルゴバローズ(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎)は、まだダートで底を見せていない面白い存在だ。