2歳女王ソウルスターリング中心も「超新星」ファンディーナの出現で勢力図は激変?「超ハイレベル」とウワサの3歳牝馬クラシック有力馬を紹介!
22日に突如として現れた「超新星」ファンディーナ(栗東・高野友和厩舎)の9馬身差デビューによって、その勢力図が大きく覆ろうとしている今年の3歳牝馬クラシック路線。
だが、『週刊ギャロップ』(サンケイスポーツ)で3歳世代としては初となる満点評価「★7」を獲得した”怪物娘”の出現をもってしても「1強」状態とはならないほど、今年の3歳牝馬はレベルが高いといわれている。
そんな逸材揃いの3歳牝馬世代の中でも、未だ「最高評価」が揺るがないのが2歳女王のソウルスターリング(美浦・藤澤和雄厩舎)だ。
デビュー2戦2勝で、1番人気に支持された昨年12月の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)では最後の直線であっさり抜け出すと後続を完封。G1で迎えた初のマイル戦をものともせず好意につけると、まったく危なげない走りで世代の頂点に立っている。
好位抜け出しの強い競馬というのは、一昨年のメジャーエンブレム(16年、NHKマイルC)を彷彿とさせるものがあるが、あちらはどちらかといえば「超A級マイラー」といった感じ。
だが、デビュー2戦を1800mで戦ったソウルスターリングは走りが雄大で、距離が伸びて良さそうなタイプに見える。そんな馬がマイル戦で一級のパフォーマンスを披露したからこそ、そのスケールは底知れないものとなっているようだ。
さらにこの2歳女王のスケールを底上げするのが、世界的に見ても間違いなく「超一流」と断言できる、その血統背景だ。
父フランケルは早くも「21世紀最強馬の一頭」と評価される歴史的な名馬。戦績は14戦無敗で、G1勝利の数は「10」に上る。さらに母スタセリタも仏オークスを始めG1を6勝。ソウルスターリングはデビュー戦を快勝した頃から「16冠ベビー」として早くも話題になっていた。
その時代、時代で様々な「最強馬」が競馬史を彩ってきたが、「ブラッドスポーツ」と呼ばれる競馬において「強い良血馬」というほど”わかりやすい”構図はない。ソウルスターリングはその典型といえ、すでに多くの競馬ファンを魅了する存在となっている。今年はチューリップ賞(G3)から桜花賞(G1)を目指す”王道ローテ”が予定されているようだ。
そんな2歳女王に迫る評価を受けているのが、アルテミスS(G3)の覇者リスグラシュー(栗東・矢作芳人厩舎)だ。