JRA 5年ぶりの女性騎手から「脱水状態」で騎乗停止騒ぎのアノ騎手まで…2021新人ジョッキー上半期の“通信簿”を大発表!

小沢大仁騎手(栗東・松永昌博厩舎所属)
精神面:5
初騎乗初勝利のほか、3月28日には鈴鹿S(3勝クラス)を制して特別戦新人勝利一番乗り。同期のなかで常にトップを走っている印象が強い小沢騎手。先駆者として走り続けるメンタルは、高評価に値する。
技術面:5
ここまで記録した15勝は、トップの永野騎手とわずか1勝差。技術面では同期で一、二を争う存在だ。最終4角で7番手以下からの勝利が3回と、ダートでの差し騎乗が光る。
体力面:4
永野騎手同様、ダートで「追える」技術を伸ばすならフィジカル面の成長は必要不可欠。永野騎手や、角田大和騎手らとの新人最多勝を懸けた“ライバル物語”にも注目したい。

角田大和騎手(栗東・角田晃一厩舎所属)
精神面:5
現在までの騎乗数267鞍は同期最多。その血縁関係も手伝って、毎週たくさんの騎乗馬を得ている角田騎手。なにかと“しがらみ”の多い競馬界で奮闘するルーキーには、強靭なメンタルが見え隠れする。
技術面:3
永野、小沢の両騎手に次ぐ11勝を記録しているものの、2着・3着の多さは気になる点。1番人気に12回騎乗して2勝は、やや寂しい数字だ。「勝ち切る」騎乗技術の習得に期待。
体力面:5
同期最多の騎乗数を誇る角田騎手。調教などを含めると、それだけ乗る体力も必要だろう。日々の体調管理も含めて、将来は幸英明騎手のような“鉄人”になれるか。

松本大輝騎手(栗東・森秀行厩舎所属)
精神面:4
デビュー当時のインタビューでは「同期のなかで一番上手くゲートを出せる自信がある」と豪語。「勝ったほうが目立てる」というコメントも、強心臓の証明か。
技術面:3
最大の魅力とウリは、日本人離れした手足の長さ。日本人には真似できない「大きく馬を動かす」ダイナミックな騎乗技術の習得なるか、貴重な存在なだけに注目したい。
体力面:5
フィジカル面では、同期のなかで“抜きん出た”モノを持っていることは間違いない。JRA史上最長176センチの長身も、じつは178センチまで伸びたという情報もある。

西谷凛騎手(栗東・谷潔厩舎所属)
精神面:3
4月25日に同期最後の初勝利を挙げるも、翌週は体重調整に失敗。騎乗予定をキャンセルする事態となった。その制裁として、5月には騎乗停止の憂き目にあったように、体重管理の失敗は騎手にとってタブー行為。まずは騎手としての心構えや、メンタル面の改善に期待したい。
技術面:2
騎乗数の少なさから、その実力は計れずじまい。師匠である谷潔調教師いわく「身体を作り直す」ため、騎乗停止後は6月まで騎乗を見合わせた経緯もある。なにはともあれ、騎乗数の確保を目指してほしい。
体力面:2
ここまでの騎乗数は、同期ワーストの71鞍。体重を減らすために汗をかき過ぎて“脱水症状”を起こしたと考えられるように、技術面と同じく、体力面も未知数だ。祖父と父に次ぐ、親子3代のJRA騎手である西谷凛騎手には、騎手一家の遺伝子を引き継ぐ“血統面”にも期待したい。

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