JRAかつての「若き天才」武豊もキャリア35年目の大ベテランに!? いつかは避けられない引退カウントダウン、わずか3人となったレジェンドの先輩の顔触れ

 3人目は関東の天才・横山典弘騎手。一つ違いの武豊騎手とは大の仲良しで、公私ともにいいライバルでもある。ファンをアッと驚かせる大逃げや、ときには勝つ気がないのではないかと囁かれることもある“ポツン騎乗”も横山典騎手の大きな魅力。武豊スペシャルウィークVS横山典セイウンスカイに沸いた98年のクラシックは名勝負といえるだろう。

 メジロやサクラなど一時代を築いた名オーナーの有力馬とのコンビでG1を賑わせた横山典騎手。最も似合う勝負服といえばこれらではないだろうか。ゴールドシップやアエロリットとのコンビでも技ありの魅せる騎乗を披露している大御所も長男の和生、三男の武史がそれぞれデビューし、親心を覗かせるようにもなった。

 近年は、活きのいい若手騎手も台頭しつつあり、徐々に世代交代の波が訪れる競馬界だが、まだまだ現役レジェンドたちの活躍に期待したいところである。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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