きさらぎ賞(G3)「サトノアーサー・フィーバー」は「伝説」が築いた過大評価?2代目「サトノ」の看板を背負う若武者の「現在地」
実はサトノアーサーがデビュー戦を飾った10月1日。同着だったものの、その素質を極めて高く評価していた人がいる。本馬を管理する池江泰寿調教師だ。
サトノダイヤモンドも手掛ける名伯楽は「(厩舎で)この世代のトップは?」という質問に対して「良馬場ならサトノアーサーが抜けている」と即答。関西の名門となる池江厩舎には、今年も数多くの良血3歳馬が入厩していることは述べるまでもないだろう。
牝馬でいえば「2歳No.1」の呼び声もあったミスエルテ、牡馬ならシンザン記念(G3)で3着したペルシアンナイトや2番人気だったアルアイン、サウジアラビアRC(G3)3着のクライムメジャー、良血馬のサトノクロニクル、ダノンオブザイヤーなど今後のクラシックを狙えるメンバーだ。
そういった有力馬を差し置いて「抜けている」と言わしめたサトノアーサーは、やはりタダ者ではないのだろう。