「大阪杯がG1昇格した影響力は?」キタサンブラックやサトノダイヤモンドなど王道路線を歩む有力馬13頭の「春ローテ」から考察
8日、昨年の皐月賞馬ディーマジェスティ(牡4歳、美浦・二ノ宮敬宇厩舎)が今春、日経賞(G2)からの始動を発表したことで、王道路線を歩む有力古馬のローテーションが一通り確定した印象だ。
ドバイや香港といった海外挑戦も含め、毎年様々な路線に分散している印象がある春競馬だが、今年は「大阪杯(芝2000m)がG1に昇格する」という大きな出来事があった。果たして、大阪杯はG1昇格を果たしたことで、海外遠征の抑止を含めた影響力を高められたのだろうか。
G1昇格の最終的な決め手となった「昨年の大阪杯(G2)」は、実に豪華なメンバーが集った。
レースを制したのは、前走の中山記念(G2)で前年の2冠馬ドゥラメンテにクビ差まで迫ったアンビシャス。2着に前年の菊花賞馬キタサンブラック、3着が最優秀4歳上牝馬でジャパンC(G1)を制したショウナンパンドラ、4着が最優秀4歳上牡馬で宝塚記念(G1)と天皇賞・秋(G1)を勝ったラブリーデイ、5着に2014年の最優秀3歳牡馬のイスラボニータ、6着に2014年のオークス馬ヌーヴォレコルトらが名を連ねている。
出走こそ11頭に留まったが、これは紛れもない「G1レベル」と述べて差し支えなかっただろう。
その一方で前述した前年の2冠馬で最優秀3歳牡馬のドゥラメンテがドバイシーマクラシック(G1)に、明け4歳勢の中でもトップレベルの活躍馬で、昨年の天皇賞・秋でも2着した(2000mに適性があった)リアルスティールがドバイターフ(G1)を選択。特に「現役No.1」の呼び声も高かったドゥラメンテが海外遠征を選択したのは大きなニュースだった。
他にも前年の有馬記念(G1)でワンツーゴールしたゴールドアクターとサウンズオブアース、エリザベス女王杯(G1)を勝ったマリアライトが日経賞(G2)からの始動を選択。