「大阪杯がG1昇格した影響力は?」キタサンブラックやサトノダイヤモンドなど王道路線を歩む有力馬13頭の「春ローテ」から考察


 中でも気になるのは、ディーマジェスティ陣営の「体調面で日経賞に間に合わなければ、翌週の大阪杯を使う選択肢もある」という意向だ。判断の良し悪しではなく、これではどう見てもG1であるはずの大阪杯がG2の日経賞と同等、もしくはそれ以下に感じられる。ただ、これが現状の「関東陣営の認識」なのかもしれない。

 一方で、昨年の日本ダービー馬マカヒキ(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)は今週の京都記念(G2)から始動し、大阪杯へ向かうようだ。昨秋の凱旋門賞(G1)で大敗しただけに、京都記念の走りを見てからとなるが、まともなら本馬の参戦は非常に大きな材料となる。

 また、昨年のG1戦線を賑わせたアンビシャス(牡5歳、栗東・音無秀孝厩舎)が昨年同様、中山記念から大阪杯を予定しており、ヤマカツエース(牡5歳、栗東・池添兼雄厩舎)とルージュバック(牝5歳、美浦・大竹正博厩舎)も金鯱賞(G2)から大阪杯を目指すようだ。

 他には秋華賞馬のヴィブロスが中山記念からドバイターフ、サウンズオブアースがドバイシーマクラシック、シュヴァルグランが阪神大賞典、レインボーラインが日経賞、ネオリアリズムが中山記念から始動で、それぞれ大阪杯を回避する意向を示している。

 以上から、今年の大阪杯はキタサンブラックとマカヒキの「一騎討ち」といった様相になりそうだ。万が一、マカヒキが京都記念で従来のパフォーマンスを発揮できなかった場合、キタサンブラックの一本被りになる可能性もある。

 あくまでレース開催まで2カ月ある状況だが、現在のところ大阪杯がG1に昇格したことによる影響は、あまり大きいとは言い難いだろう。

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