2017年クラシックに「ハーツクライ時代」到来!宿敵ディープインパクトを破り、春のクラシックに「魂の叫び」が響き渡るか
しかし、サンデーサイレンス系屈指のステイヤー種牡馬として、ディープインパクト産駒の手が届かない範囲で真価を発揮。現在でもカレンミロティックやシュヴァルグラン、フェイムゲームなど、現役屈指のステイヤーを輩出し続けている。
種牡馬リーディングも2011年の16位から徐々に実績を重ね、9位→5位→3位→3位→4位と並みいるサンデーサイレンス系の後継種牡馬争いにおいて、ディープインパクトに次ぐ存在として確固たる地位を築いている。
そんな種牡馬ハーツクライだが、今年の3歳世代は特に「当たり年」として評判が高い。
冒頭で触れたアドマイヤミヤビ、スワーヴリチャードだけでなく、阪神JFで出遅れながらも2着し「世代No.1」との呼び声も高いリスグラシューの存在は大きい。この3頭は間違いなくクラシックを狙えるだけの大器だ。
そこに年明けの寒竹賞(500万下)を完勝したホウオウパフューム、若駒S(OP)を勝ったアダムバローズ、1勝馬ながら良血のサトノクロニクル、ルヴォワール、ディヴァインハイツなどは、春のクラシック戦線に絡んできてもおかしくはない素質馬である。
元来「晩成のステイヤータイプ」として、3歳クラシックとは無縁のイメージがあったハーツクライだが、今やディープインパクトやキングカメハメハを凌ぐ強固な軍団をクラシックに送り込もうとしている。
「今年の3歳馬たちが種付けされた2013年は、前年にハーツクライ最初の大物となるウインバリアシオンがオルフェーヴルとしのぎを削っている頃。他にもカレンミロティックやギュスターヴクライが頭角を現し始めた頃で、良血の繁殖牝馬がハーツクライに集い始めた時期でもあります」(競馬記者)