「サウンド、ノンコは厳しい。急浮上したのは意外にも…」鈴木和幸が見極めた全16頭の状態。フェブラリーステークスの最終追い切り診断公開中!
●鈴木和幸のフェブラリーステークス最終追い切り診断
「アスカノロマン」は、ウッドの6Fから単走で行き、結局最後まで追ったところなし、83秒2-39秒1-13秒1でゴールした。動きには活気があり、少しでも追えば時計短縮は間違いなかったろう。8日にいっぱいに追い切っているし、これで十分。ただ、悪いところがない代わり、これといって良くなったところもないのも事実だ。
坂路で2頭併せの「インカンテーション」は、ゴール前仕掛けて1馬身の先着、54秒2-39秒0-12秒5の時計なら合格点をやっていい。先週に52秒2-37秒9が出ているから余計にそうだが、一発大駆けまではどうだろうか。
「エイシンバッケン」も坂路、単走で52秒0-38秒1の時計は出たが、追い出されてからはもたつきぎみで、ラスト1Fは13秒0にとどまった。ここ4戦、1、1、2、3着と好調つづきだが、今回は中2週の強行スケジュール、前走の根岸ステークス3着激走の反動が心配される。
根岸ステークスで鮮やかな追い込みを決めた「カフジテイク」は8、12日と連続して時計を出し、疲れは感じられない。津村自ら手綱をとった今週は、余力残しで坂路52秒1-37秒6-12秒4、前走勝ち当時より動いた。体調は間違いなくいいが、道中一瞬外に逃げようとしたり、内にもたれそうなシーンが見られ、気の悪さもちょっぴり、福永から手の戻った津村の手腕にかかる。
「キングズガード」はウッドで6F84秒2-39秒8-12秒7を馬なり、内と並んでゴールした。リズミカルに動いて悪くはないのだが、どこといってアピールできるところはなく、前走後の変わり身は薄い。
「ケイティブレイブ」は坂路で併せ馬、強めに追っていっぱいに追う相手に1馬身先着した。しかし、53秒0-38秒5の時計は前走時より遅く、切れた印象はなし。逃げられてもどこまで……。