フェブラリーS、伏兵ニシケンモノノフと横山典弘が「秘策」を胸に参上? 恒例のポツン炸裂か、それとも「2014年コパノリッキーの変」の再現か?
手綱を握るニシケンモノノフの脚質は「先行」。デビュー当初は逃げていた時期もあるが、3歳以降はほとんど中団に構える競馬しかしていない。しかし、横山騎手が「作戦」とまで言うのだから、おそらくこれまで経験のないポジションを取ることはほぼ間違いないだろう。超久しぶりにハナを奪うか、それともカフジテイクやサウンドトゥルー以上に後ろから仕掛けるか…。
仮に逃げ切ったとすれば、2014年にコパノリッキーが最低人気で優勝して以来の大穴となるはず。今でこそコパノリッキーはダート界のトップホースだが、当時はニシケンと同じくG2までの勝鞍しかない「中堅クラス」だった。それを思えば、ニシケンにもチャンスがあるのではないかという気がしてくる。
競馬ファンからすれば、「面白そうだな」という気持ちも起こる反面、予想にはやっかいなことこの上ない。ハナに行くか追い込みに回るか、もしくはそれ以外の「作戦」があるのか、我々が知るすべはないのだ。1頭の馬の立ち回り次第で全く異なる展開になるのが競馬。何はともあれ、ターフの天才はどんな独創的なレースを見せてくれるのだろうか。今から楽しみに待つとしよう。