女王ソウルスターリングが前哨戦を「貫録」勝ち!歴史的名馬フランケルの娘が史上初の「無敗」牝馬3冠の大記録へ

ソウルスターリング(Ogiyoshisanより)

「ごっちゃんです!」

 開口一番、笑顔のC.ルメール騎手からはそんな景気の良い言葉が飛び出した。それくらいの完勝劇。いや、もはや「貫録勝ち」というべきなのかもしれない。

 4日に阪神競馬場で行なわれた第24回チューリップ賞(G3)。3歳牝馬クラシック第1弾・桜花賞(G1)の最重要トライアルを制したのは、無敗の2歳女王ソウルスターリングだった。

「良いスタートで良いポジションにつけられ、馬の後ろにつけて反応も良かったです。直線で離して完璧なレースでした」とルメール騎手が分析したように、まったく危なげないレース運び。

 単勝1.5倍という圧倒的な支持を受けていたソウルスターリングだったが、3番人気のミリッサの単勝が11倍だったことからも、レースは昨年暮れの阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)と同じくリスグラシューとの一騎討ちの様相を呈していた。

 絶好の1枠2番だった阪神JFとは打って変わって、7枠10番と外目の枠だったがスタートはまずまず。これまでと同様に好位から競馬をするため、ルメール騎手が若干出していくと、すんなり”定位置”に取り付いた。

 だが、出して行った分と、外からワールドフォーラブが被せてハナを奪いに行ったために、前半は行きたがる素振りを見せている。休み明けのせいもあるだろうが、ルメール騎手が上手く宥めていた。

 前半の800m通過は46.4秒と、阪神JFよりも0.3秒だけ速いペースでやや縦長の展開を5番手につけたソウルスターリング。それを見るような形で5番人気のアロンザモナがおり、その直後にリスグラシューがつけている。

 大きな動きもなく最後の直線に入ると、好位につけていたソウルスターリングが粘り込み図るカワキタエンカにあっさり並び掛け、そのまま先頭へ。楽な手応えのままだが、すでに後続とは決定的な差がついており、最後は流したままゴールした。

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