データが示すサトノダイヤモンド、ファンディーナの致命的な「欠点」絶対王者ディープインパクト産駒に起こっている「非常事態」
JRAの公式ホームページに掲載されている「リーディング情報」を何気なく眺めていて(ここは意外に、興味深い競馬ネタが隠されている)、あることに気が付いた。
筆者が閲覧していたのは今年度のリーディングサイヤー(3月13日現在)、つまりは種牡馬成績である。上からディープインパクト、キングカメハメハ、ステイゴールド、ハーツクライ……ここ数年、いつ見てもあまり代わり映えのないランキングではある。
だが、興味がE.I(アーニング・インデックス)に移った時、強い違和感を覚えた。
このE.Iとは全競走における競走馬1頭辺りの収得賞金に対する、ある種牡馬の産駒1頭あたりの収得賞金の比率を表したものであり、要するに「産駒1頭でどれだけ賞金を稼いでいるか」の目安になる数値だ。
ちなみに近年のE.Iは、一頭の種牡馬によって完全に支配されている状況だ。今や日本競馬で押しも押されもせぬ大種牡馬ディープインパクトである。産駒成績が安定した2012年から現在、5年連続の首位。産駒は毎年のようにビッグレースで猛威を振るい、他の追随を許さない絶対的な存在となっている。
しかし、今年に限ってはE.Iの首位に大種牡馬ディープインパクトがいない。
本来いるはずの”指定席”に、お決まりの”王様”がいないというのは、まるで「競馬界の常識」が覆されたかのような違和感がある。特に筆者のように、たびたび「リーディング情報」に目を通すような暇人には、なおさら強烈なインパクトがあった。