JRA大阪杯(G1)惨敗、横山典弘もびっくり!? フランス競馬で前代未聞の「ゲート裏」ポツンが発生!
3日、阪神競馬場で行われた大阪杯(G1)は、8番人気のポタジェが勝利。2着に3番人気のレイパパレ、3着には中団後方から追い込んだ7番人気アリーヴォが入り、三連単は53万7590円という波乱決着となった。
一方で、2強と目されたエフフォーリアは9着、ジャックドールは5着に敗れ「両雄並び立たず」どころか、共倒れという結果に終わった。先週の高松宮記念(G1)に続き、1番人気を裏切る形となった横山武史騎手はレース後、「今日はハミを取らなかったというか、この馬らしさがなくて……」とコメントし、がっくりと肩を落とした。
そんな横山武騎手を道中、背後から“見守った”のが重賞2勝の実績馬キングオブコージに騎乗した父の横山典弘騎手だ。レースでは6番人気の支持を集め、横山親子によるワンツーフィニッシュを期待したファンも少なくなかったのではないだろうか。
ところが、ややアオり気味にゲートを飛び出したキングオブコージは痛恨の出遅れ。鞍上も無理には出していかず、正面スタンド前では最後方をポツンと進んだ。
「最初のコーナーまでに先行争いがやや激化しそうだったので、横山典騎手も無理をしませんでしたね。目黒記念(G2)とAJCC(G2)も後方から追い込んで勝利していますし、ある程度、想定通りの位置取りだったと思います。1コーナーを回ってからは“最後方ポツン”というわけではなかったですし、ここでは力負けだったのではないでしょうか」(競馬誌ライター)
横山典騎手の“専売特許”とも呼ばれる“ポツン騎乗”。ただ、数日前には海外競馬で、横山典騎手もびっくりの“ポツン”騎乗があったという。
前代未聞のハプニングが発生したのは、1日にフランスのボルドー・ル・ブスカ競馬場で行われた9頭立てのレースだった。
Twitterには当レースの該当シーンが収まった動画もアップされている。詳細はそちらをご覧いただきたいが、事が起こったのは、8頭がゲートに収まり、ゲート裏で最後の1頭が待機している次の瞬間だった。なんと前扉が開き、8頭がばらつき気味にスタートを切ってしまったのだ。
「日本ではスターターの発馬タイミングが少し遅いなということはあっても、早すぎるということは滅多にありません。しかも全馬がゲートインする前にゲートが開いてしまう事象は聞いたことがないですね」(別の競馬誌ライター)
この動画は世界中の競馬ファンによって拡散され、3日現在で約800件のリツイート、2000件を超える「いいね」がついている。また、このハプニングの続きはというと、スタートを切った8頭はコース上にいた係員によってすぐに止められ、再発走となったようだ。
まず日本ではあり得ないが、いかにスターターがいかに重要な役割を担っているかが分かる事象でもあった。
(文=中川大河)
<著者プロフィール>
競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。