【徹底考察】大阪杯(G1)マカヒキ「キタサンブラック撃破へ鍵を握る『バロメーター』!? 最強世代ダービー馬の完全復活なるか」
しかしラスト100m地点、サトノクラウンを追い詰めたところでマカヒキが失速。最終的にはサトノクラウンに押し切られるだけでなく、スマートレイアーにも競り負けて3着に敗れた。
レース後、ムーア騎手は「最後の600mくらいで勝てるかと思いましたが、思ったより馬場が緩く、疲れてしまいました。今後はさらに良くなると思います」とコメント。友道康夫調教師も「悲観する内容ではない」と前を向いた。
現役屈指の実力を誇るサトノクラウンに敗れたことはともかく、牝馬のスマートレイアーに競り負けたとあって、現状の評価を大きく落としているマカヒキ。だが、冷静にレース内容を振り返れば、友道調教師の言葉通り悲観する内容ではない。
最後の直線の脚色は明らかに上位2頭を上回っており、それでも敗れたのは最後の最後にガス欠に陥ったからだ。スタミナが切れた要因は2つ。1つは休み明けてまだ本調子でなかったこと。そして、もう1つは馬場が重くなり、必要以上にスタミナを消費する状況になったことだ。
パフォーマンス的な問題はそれほど大きくなく、京都記念の結果からわかることは本馬にある程度距離の限界があるということくらい。それでも今回の2000mで気になるような適正ではない。2400m辺りまでなら問題なくこなせるはずだ。
【血統診断】
全姉に短距離重賞2勝のウリウリがいるが、ディープインパクト×フレンチデピュティという配合はジャパンCを勝ったショウナンパンドラがおり、カミノタサハラは弥生賞馬。本質的には中距離配合といえるだろう。
祖母のリアルナンバーは南米の馬だが、サクラローレルを送り出したレインボウクエストや、アルゼンチンの大種牡馬サザンヘイローの血も入っており距離の心配をする必要はない。また、リアルナンバーにはリボーの5×5というクロスがあり、この辺りが大舞台で活躍できる底力を生み出しているようだ。