【徹底考察】大阪杯(G1)マカヒキ「キタサンブラック撃破へ鍵を握る『バロメーター』!? 最強世代ダービー馬の完全復活なるか」
ショウナンパンドラが秋華賞、カミノタサハラが弥生賞をそれぞれ制しているように、本馬も今回の2000m辺りがベストか。全姉のウリウリは重馬場でCBC賞1着、ローズSを3着。血統的にも重馬場が極端に苦手というわけではないだろうが、時計の速い良馬場がベストであることは間違いないだろう。
≪結論≫
考察で述べた通り、京都記念の内容は悲観するようなものではない。単勝1.7倍を裏切る格好となったが、むしろ国内復帰戦としては「悪くない内容」と言える。
その上で肝心なことは、今回で「どれだけ本調子に近付けているか」という点に尽きる。理想は日本ダービーのデキとなるが、その目安となるのが栗東の坂路で行われるであろう「最終追い切り」の動きだ。
マカヒキの調教パターンはほぼ一貫しており、基本的に1週前はCウッドで長めに乗られて、最終追い切りは坂路で行われる。ただし、この坂路も流す程度ではなく、ある程度しっかりと追われるところが大きな特徴だ。
したがって、最終追い切りの動きはマカヒキの状態を知るための有効なバロメーターとなる。下記に弥生賞以降(海外は除く)の最終追い切りのタイムを記載した。
・2016年3月16日 弥生賞(G2)1着
栗東坂路4ハロン53.3、ラスト12.3
・2016年4月17日 皐月賞(G1)2着
栗東坂路4ハロン52.7、ラスト13.0
・2016年5月29日 日本ダービー(G1)1着
栗東坂路4ハロン52.9、ラスト12.1
・2017年2月12日 京都記念(G2)3着
栗東坂路4ハロン53.6、ラスト12.4
上記の通り、全体時計とラストのタイムを総合した評価では、日本ダービーが最も優れたものとなっている。その一方で前走の京都記念は、全体時計が弥生賞よりもさらに遅かった。この事実から、やはり仕上がり途上だったことがうかがえる。数字だけを見て、極論すれば「弥生賞以下の状態だった」といえるはずだ。