武豊とキタサンブラックを大阪杯(G1)でも”エスコート”!? 重賞制覇で波に乗る「かっ飛び番長」の”選択”は

キタサンブラック(競馬つらつらより)

 4月2日に開催される大阪杯(G1)。注目は昨年の年度代表馬キタサンブラックに、昨年の日本ダービー馬マカヒキ、覚醒したサトノクラウンなど、豪華なG1ホースに注がれている。

 しかし、当然ながら他の出走馬にもチャンスはある。常に人気サイドだけで決まるなら予想を当てることなど簡単なわけで、そうもいかないのが競馬だ。

 しかし、そんな伏兵陣にあってもまったく目立たないであろう存在がいる。いや、ある意味レースでは確実に「目立ち」はするのだが、ファンが「スルー」する存在というべきか。ちょうど昨年の有馬記念でもまったく同じ「光景」があったが、大阪杯でもそうなるしれない。

 昨年の有馬記念15着のマルターズアポジー(牡5 美浦・堀井厩舎)が、今年2戦目に大阪杯かダービー卿チャレンジ(G3)のいずれかを選択。どちらになるかは最後まで未定だが、大阪杯となれば、今回もレースを引っ張る「逃げ」を見せるはずだ。

 大阪杯で1番人気が濃厚なキタサンブラックは、自在性はあるものの基本的なレーススタイルは「逃げ」のイメージが強い。昨年の天皇賞・春、ジャパンカップと勝利したG1はいずれも逃げ切ってのものだった。

 ただ、昨年の有馬記念でマルターズアポジーが参戦することとなり、キタサンブラックは2番手での競馬となった。ただ、結果的にマルターズアポジーは1000m61.0と決して早くないペースで逃げ、4馬身ほど後ろを追走したキタサンブラックを”アシスト”。そもそも相手にされていなかった可能性もあるが、ライバルたちに徹底マークにあいながら2着を確保できたのは、前半スローの要因も否定はできないだろう。

 当のマルターズアポジーはといえば、直線に差し掛かる手前でキタサンブラックに交わされ万事休す。完全に単なる「ペースメーカー」で終わってしまった印象は否めない。

 ただ、有馬記念は「2500m」。今回の大阪杯は「2000m」でのレース。有馬記念ほど「蚊帳の外」になるとは限らない。

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