武豊とキタサンブラックを大阪杯(G1)でも”エスコート”!? 重賞制覇で波に乗る「かっ飛び番長」の”選択”は
すでにG3を2勝しているマルターズアポジーだが、昨年11月の福島記念と2月の小倉大賞典と、勝利しているのは「2000m」「1800m」の中距離戦。父ゴスホークケンが2007年の朝日杯FS覇者である点から見ても、本質的にはマイル~2000mを主戦場とする馬だ。実際、これまで19戦7勝のうち6つは1800~2000mのレース。有馬記念は実力差があったことを認めた上で「距離がそもそも長い」ということがいえる。
血統的な側面から「中山マイルに」という声も多いマルターズアポジー。しかし、戦績だけでみればメンバーのレベルはともかく大阪杯のほうが適性がありそうにも見える。実際、前走の小倉大賞典では大阪杯に登録しているロードヴァンドール、G1ホースであるクラリティスカイにも先着しているのだ。
無論、キタサンブラックやマカヒキに勝るレースを見せる可能性は低く、もしかしたら大阪杯に出走しないかもしれない。ただ、イチファンとしては、有馬記念よりも明らかに向いている舞台での活躍を期待してしまう部分もある。
今回もキタサンブラックの「エスコート役」で終わってしまうのか、レースにすら出ないのか、それとも「新たなる姿」を見せてくれるのか。マルターズアポジー陣営の選択に注目だ。