「キタサンブラックはイマイチ」「アンビシャスは期待以下」鈴木和幸が見極めた全14頭の状態。大阪杯出走馬の最終追い切り診断公開中!
●鈴木和幸の大阪杯追い切り診断
今週の大阪杯は昨年の年度代表馬キタサンブラックと昨年の日本ダービー馬マカヒキが初対決。さらに本格化したサトノクラウンや昨年の優勝馬アンビシャスが揃った豪華なG1レースとなった。調教診断でお馴染みの鈴木和幸氏による「大阪杯最終追い切り診断」をまとめたのでぜひ予想の参考にしていただきたい。
「アングライフェン」は、坂路で54秒8-39秒9-12秒2を馬なり。フットワークは軽く、追ったところなしでラスト1Fなら上々だろう。しかし、この程度にはいつも走っており、とくに良化したわけではない。オープン入りしてからの前4戦の成績が成績、変わり見なしでは電光掲示板だって難しい。
「アンビシャス」は、坂路で51秒6-38秒3-12秒8の時計は出た。手綱をとった福永騎手との呼吸も悪くはなかった。しかし、併せた3歳馬が持ったままだったのに対し、強めに追っての併入では物足りなさが残る。休み明けの中山記念(G2)をたたかれての変わり身は、期待されたほどではない。
「キタサンブラック」は、坂路、ウッド併用で十分すぎるほどの乗り込み、先週23日にウッド6F78秒2-37秒1をマークした時点で八分以上には仕上がった。今週もウッドでの併せ馬、テンをセーブして半マイルあたりからペースを上げ、直線は軽く仕掛けただけだから、6F83秒2-38秒5-11秒9の時計で十分である。ただ、相手は先行していたとはいえ追ったところなし、これに半馬身遅れは、多少なりとも心配が残る。いや、体調ひと息とかそういうことではなく、次の天皇賞・春こそが大目標、そのために余裕を残しての今回、そんな気がする。絶対視はできないのではないか。
「サクラアンプルール」は、ウッドで1馬身先着したものの、5F70秒7-39秒6-12秒8の遅いタイム。強めには追ってのものだし、いかにも平凡すぎた。中山記念2着激走の反動が心配される。