「キタサンブラックはイマイチ」「アンビシャスは期待以下」鈴木和幸が見極めた全14頭の状態。大阪杯出走馬の最終追い切り診断公開中!
京都記念で4着に負けはしたが、「ミッキーロケット」は中間坂路で時計6本と、意欲むきだしの乗り込み、9日の53秒7、15日の52秒9につづき、先週23日は51秒3-36秒9といった具合。今週の坂路は併せ馬で併入にとどまったが、52秒4-37秒4-12秒1強めならいうことなし。もはや、レースに向けての課題は、ポンとゲートを出られるかどうかだけである。
ウッドで3頭併せを敢行した「モンドインテロ」だが、仕掛けられての反応が遅く、G前で半馬身出るのに手間取った。6F85秒8-38秒1-12秒9の時計は合格でも、進境は見られなかった。
「ヤマカツエース」は、ウッドでいっぱいに追い切り6F80秒4-37秒4、ラスト1Fを11秒9でまとめた。この動きは、前走の金鯱賞を勝ったとき同様の力強さ、こと仕上げ、状態に関してはケチのつけようもない。勢いそのままに挑むこの大一番だが、阪神芝は4戦してすべて着外、さて、これがどう出るか。
目いっぱいに追って2馬身先着、ウッド5F66秒7-36秒9-11秒9の好時計をマークした「ロードヴァンドール」。調子のよさは疑う余地がなく、前走以上といってもいいが、逃げてこその馬だけに展開に注文がつく。実力うんぬんの前に同型マルターズアポジーとの兼ね合いが問題となる。
キタサンブラックかマカヒキか、それともサトノクラウンか……。注目の大阪杯(G1)を制するのはどの馬か? すべてを見極めた「鈴木和幸の最終予想」はコチラで公開しております。
●競馬評論家・鈴木和幸
競馬記者歴45年、競馬評論家。ダービーニュース時代には、TBSのテレビ番組「銀座ナイトナイト」にダービー仮面として出演。メインレース予想7週連続的中の記録を作った。日刊現代では、本紙予想を20余年にわたって担当。58年にその日の全レースを的中させるパーフェクト予想を本誌予想として初めて達成。日刊・夕刊紙の本紙予想では初の快挙。
著書に「競馬ハンドブック」「競馬・勝つ考え方」「競馬新聞の見方がわかる本」「まるごとわかる 競馬の事典」「勝ち馬がわかる競馬の教科書」(共に池田書店刊)「競馬◎はこう打つ」(日本文芸社刊)「距離別・コース別・競馬場別 勝ち馬徹底研究」(ぱる出版刊)「図解競馬の参考書」(宝島)など多数。「勝ち馬がわかる競馬の教科書」は競馬書籍としては快挙とも呼べる、約7万部を発行している。