大阪杯(G1)は高配当連発「白富士Sコンビ」に気をつけろ!? 充実期を迎えたスズカデヴィアス&サクラアンプルールが”地味に”襲い掛かる!?
開催が迫ってきた大阪杯(G1)。注目はやはりキタサンブラックの王者の走り、マカヒキ復活なるか、覚醒のサトノクラウン、昨年覇者アンビシャスなどに関する話題が中心だ。
2000mという激戦区の中距離、その上G1ともなれば超強力なメンバーが集まることはいうまでもないことで、強豪に注目が集中するのも当然である。
ただ、今年の大阪杯はそう簡単にはいかないはずだ。並み居る強豪たちの敗北もまた、競馬の歴史である。大阪杯においても、そんな光景が待ち受けているかもしれないことを誰が否定できようか。
ちなみに、ステファノスはG1競走馬券圏の常連、ヤマカツエースは金鯱賞(G2)を連覇して充実期、ミッキーロケットは最強4歳世代の素質馬なので、伏兵とするのは失礼かもしれない。
彼らも主役たちと比べるとだいぶ地味ではあるが、これから紹介するのは、ここまで確かな実績を残しているにもかかわらず、報道においては若干蚊帳の外に置かれている2頭だ。
まずは、前走金鯱賞3着のスズカデヴィアス(牡6 栗東・橋田厩舎)。以前は逃げ、先行のレースで2015年の京都記念ではラブリーデイに肉薄しキズナにも先着しているが、そこから2年ほどは掲示板にも載れず結果が出なかった。
しかし、昨年末の金鯱賞、そしてリゲルS(OP)から脚質を「差し・追い込み」に転換し、いきなり5着。次走の白富士S(OP)では道中5番手を進み、インコースを巧みに突いて2年ぶりの勝利をあげた。粘りのある末脚は、この馬の成長と完成を明確に示したように見える。
前走の金鯱賞では道中10番手から、最後の直線では早めに先頭をうかがい、しぶとく脚を伸ばして3着を確保した。どのような展開でも上位をうかがうことができる点は、大阪杯においても大きな武器となるはずだ。
続いて紹介するのが、サクラアンプルール(牡6 美浦・金成厩舎)。2014年にデビューし、2戦して地方の門別に移籍。2連勝し再び中央に舞い戻り、地道に戦歴を重ねてG1に辿りついた苦労人だ。