【徹底考察】桜花賞(G1)アドマイヤミヤビ「カデナ撃破の内容が『優秀すぎる』が故に高まる不安……クイーンC直前、陣営が漏らした言葉とは」

アドマイヤミヤビ(JBISサーチ公式サイトより)

『考察』

 桜花賞(G1)の大本命ソウルスターリングを倒せるとすれば、この馬しかいない。現状のアドマイヤミヤビは、そういった評価を受けている。

 この馬がこれだけ高い評価を受けているのは、前走のクイーンC(G3)を1番人気に応えて勝利したことも然ることながら、やはり2歳11月の百日草特別(500万下)の内容が極めて秀逸だからだろう。

 東京2000mを11頭立てで行われたレースで、アドマイヤミヤビは2枠2番から好スタートを切るも、折り合いを重視して中団に控えている。1000m通過が63.8秒というこの時期の2歳戦らしい超スローペースで、レースは瞬発力勝負となった。

 大きな動きもなく最後の直線に入ったアドマイヤミヤビだったが、前を走っていたマイネルザウバアがふらつき加減で、追い出しを待たされるシーンも。しかし、鞍上のC.ルメール騎手は冷静に進路が開くのを待つと、内から粘りこみを図ったアウトライアーズを交わして先頭へ。最後にカデナの追撃をしのいでゴールしている。

 この時期に牡馬相手に2000mの500万下を勝ち切るというだけでも優秀だが、退けた2着カデナが京都2歳S(G3)と弥生賞(G2)を連勝し、3着のアウトライアーズがスプリングS(G2)2着となっているだけに、相対的に本馬の評価が上がるのは当然か。折り合いにも大きな問題がなく、前途は洋々といえる。

 続く、クイーンC(G3)にも少しふれておきたい。

 レース内容は、百日草特別と同じく中団からの差し切り。上がりはメンバー最速で、勝ち時計は昨年のメジャーエンブレムに続く歴代2位とレースの質も高い。何より本馬にとっては1000m通過が59.1秒のマイル戦を勝ち切れたということが、本番に向けて大きな収穫といえるだろう。

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