【徹底考察】桜花賞(G1)アドマイヤミヤビ「カデナ撃破の内容が『優秀すぎる』が故に高まる不安……クイーンC直前、陣営が漏らした言葉とは」
百日草特別もクイーンCも強い内容だが、最後の直線で本格的なスピードに乗るまでに、かなり時間が掛かっている。
無論、今回も東京コースと同じく直線の長い阪神外回りコースなので大きな問題にはならない。だが、今回は相手が強化する桜花賞。何よりソウルスターリングが相手では、それが致命傷になってもまったくおかしくはない。
加えて、百日草特別でカデナは本馬以上に前を塞がれて追い出しを待たされており、アウトライアーズも馬場的に不利な内側を走らされていた。内容的には充分だが、この2頭を完全に上回っていると過信するのは軽率だ。
また、クイーンCでソウルスターリングとの”物差し”になったのが4着のレーヌミノル。阪神JFを勝ったソウルスターリングと、クイーンCを勝ったアドマイヤミヤビとは、どちらも0.5秒差だった。
しかし、クイーンCのレーヌミノルはあくまで前哨戦の仕上がりで、斤量も1㎏重かった。ソウルスターリングがチューリップ賞(G3)でさらに進化した走りを見せたことからも、マイル適性は向こうが上。クイーンCのパフォーマンスでは、ソウルスターリングに勝つことは難しいといえる。
これまでのパフォーマンスからも、アドマイヤミヤビは間違いなく世代を牽引できる一頭だ。だが、ことマイル戦においては、前評判ほど抜けた存在でないのかもしれない。