武豊「12年に一度のジンクス」が皐月賞(G1)に波乱を巻き起こす!? 苦戦必至のダンビュライトに転がり込んできた「2つ」の幸運

 今年の皐月賞(G1)のステップレースの中で「意外」といっては失礼だが、強く印象に残ったのがダンビュライト(牡3歳、栗東・音無秀孝厩舎)の弥生賞(G2)での走りだった。

 率直に述べて、内容自体は今後のクラシックに向けてあまり希望が持てるものではなかった。1000m通過が63.2秒という弥生賞の中でも屈指の超スローペースを5番手で追走し、後ろからカデナに差されるだけでなく、逃げ粘ったマイスタイルさえ捉え切れずの3着。

 出走権獲得は1勝馬のこの馬にとって何より大きい(サウジアラビアRC(G3)2着では足りない)が、レースそのものは完敗といえた。

 では何故、印象に残ったかというと「もっと苦戦する」と思っていたからだ。

 これまでキャリア5戦のダンビュライトだが、弥生賞まで良馬場で戦ったのは朝日杯フューチュリティスS(G1)ただ1戦のみ。その朝日杯FSでは2番人気に支持されながらも13着に大敗しており、弥生賞はそれ以来の良馬場での競馬。「雨専用機」には厳しい戦いになると考えていたのだ。

 だが、その予想に反してダンビュライトは持ち前の長くいい脚を使って3着。皐月賞への優先出走権を掴んだ。この日の中山も時計がかかる馬場だったが、良馬場でもこういった馬場にさえなれば、相当しぶといことが改めてわかった。

 それでもメンバーが強化される皐月賞は厳しいと思っていたのだが、ここにきて「風向き」が変わりつつある。

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