アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
ただ、これで面白くないのが、実質的に日本競馬を牛耳っている社台グループである。
アドマイヤムーンを生産した社台グループからすれば引退後は当然、自らの種牡馬として引き取る思惑があったはず。しかし、ゴドルフィンの手に渡ってしまった以上、それが叶わなくなった。しかも、社台グループは「第2のサンデーサイレンス」と期待したアドマイヤムーンの父エンドスウィープを2002年に亡くしてしまっていただけに、優れた後継種牡馬を必要としていたのだ。
さらに、実はゴドルフィンが前年のユートピア、そしてアドマイヤムーンを買い取ったことには別の理由があった。それこそが『ダーレー・ジャパン』としての日本競馬界への進出である。アドマイヤムーンは、その看板種牡馬としても期待されていたのだ。
現在でこそ思った結果が出ていないダーレー・ジャパンだが、世界的馬主グループ・ゴドルフィンの日本進出は、社台グループを先頭とした日本のサラブレッド生産界にとって、やはり大きな脅威であった。
結果的に近藤氏は莫大な移籍金と引き換えに、その”引き金”に手を掛けてしまったということだ。