皐月賞・カデナはその末脚で「人馬親子制覇」なるか。福永祐一騎手も認める唯一の「欠点」
16日に開催される第77回皐月賞。本命不在といわれている今年の牡馬クラシック戦線だが、牝馬であるファンディーナが参戦を表明したことでさらに混迷を極めることになった。そんなクラシックの第一戦で、有力候補の1頭にあげられているのが、カデナ(牡、3歳/栗東・中竹和也厩舎)だ。
これまで5戦して3勝2着2回。すべてのレースで上がり最速を記録している。主戦騎手である福永祐一騎手もこの馬の持つ素質に惚れ込んでおり、昨年11月の京都2歳S(G3)を制した時点でクラシックではカデナに騎乗することを決意したといわれている。その後は調教でも騎乗して、皐月賞を取るべく準備を早くから行ってきたようだ。1週前の追い切りでは栗東の坂路で福永騎手を背に乗せ、ジャストドゥイングを3馬身追走。51秒6-13秒3というタイムを出し、最後には併入に持ち込んでいる。
12日に行われた皐月賞共同会見で福永騎手は、「順調にこれているのが何よりです。馬の精神状態も落ち着いています」と話し、「あとは競馬で結果を出していくだけ。どんな走りをするのか、僕自身も楽しみにしてますし、人気を背負う1頭だと思うのでそれに恥じない競馬ができるよう頑張りたいと思います」と意気込みを語った。
これまで福永騎手は皐月賞で4度の2着を記録。父である元騎手の洋一氏は77年にハードバージで皐月賞を制した。またカデナの父馬は言わずと知れた名馬・ディープインパクト。人馬ともに親子での皐月賞制覇へ向け、余念はないようだ。