[データは語る] 天皇賞サトノダイヤモンドが「危険データ」満載!? オルフェーヴルも、ゴールドシップも”飛んだ”不吉なデータ
30日に開催される今年の天皇賞・春(G1)は、キタサンブラックとサトノダイヤモンドの「一騎打ち」といわれている。
だが、古くはシンボリルドルフVSミスターシービーに始まり、メジロマックイーンVSトウカイテイオー、ナリタブライアンVSマヤノトップガンなど、何故か「両雄並び立たず」という傾向があるようだ。
というのも、調べれば調べるほどサトノダイヤモンドの方に「不吉なデータ」が発掘されてしまい、データ的にはとても一騎打ちとはいえない状況となってしまった。昨年の有馬記念(G1)を始めとした近走を見る限りスキなど無さそうな2頭だが、簡単に割り切ってしまうのは危険なのかもしれない。
昨年の菊花賞(G1)で世代最強を証明し、年末の有馬記念では初対決となったキタサンブラックを撃破して優勝。グレード制が導入された1984年以降、3歳で有馬記念を制したのは延べ12頭しかいない快挙だった。
それも、そこから「菊花賞に出走しながらも敗れていた馬」を除外するとシンボリルドルフ、オグリキャップ、ナリタブライアン、マヤノトップガン、グラスワンダー、マンハッタンカフェ、シンボリクリスエス、ヴィクトワールピサ、オルフェーヴル、ゴールドシップという史上最強クラスの10頭が並ぶ。
つまり、現在のサトノダイヤモンドはそういった歴史的名馬と比肩できる存在にあるということだ。
ただ、その内シンボリルドルフ、マヤノトップガン、マンハッタンカフェ、オルフェーヴル、ゴールドシップと半数の5頭が翌年の天皇賞・春に出走しているが、実はその結果が[2-0-0-3]。このクラスの名馬からすればあり得ないほど不安定な実績だ。