[データは語る] 天皇賞サトノダイヤモンドが「危険データ」満載!? オルフェーヴルも、ゴールドシップも”飛んだ”不吉なデータ


 さらに彼らはすべてサトノダイヤモンドと同じ「前年の菊花賞馬」である。

 ちなみに勝ったのはシンボリルドルフとマンハッタンカフェの2頭。そして敗れたマヤノトップガンこそ2番人気だったが、オルフェーヴルとゴールドシップはそれぞれ単勝1.3倍という圧倒的な人気を背負いながらも、馬券圏内にさえ入ることができなかった。

 特にオルフェーヴルとゴールドシップの敗戦に関しては「実力で敗れた」というよりは、およそ「考えられないような内容」だった。

 オルフェーヴルは前走の阪神大賞典でも見せていたようなあまりにも激しい気性、そしてゴールドシップは極度な高速馬場への適正と、後になって振り返れば明確な敗因を用意することはできる。

 だが、それが「当時」は大きな懸念でなかったことは、共に単勝1.3倍というオッズが証明しているといえるだろう。

 したがって、今回のサトノダイヤモンドにしても、現在のところ天皇賞・春で大きく負けるような懸念材料は見当たらない。実際にここまで9戦して7勝2着1回3着1回と、ほぼパーフェクトを誇っているだけにそれも当然だ。

 しかし、上記したシンボリルドルフ、マヤノトップガン、マンハッタンカフェ、オルフェーヴル、ゴールドシップの5頭の天皇賞・春は、何故か日経賞(G2)を使ったシンボリルドルフとマンハッタンカフェが勝ち、阪神大賞典を使った3頭が敗れるという「傾向」がはっきりと分かれている。

 無論、確固たる理由が判明しない以上、偶然と考えるのが妥当だ。だが同じく「阪神大賞典組」となるサトノダイヤモンドにとって不吉なデータであることは間違いない。

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