かしわ記念(G1)は復活の古豪インカンテーションに要注意! 「G3で終わるはずがない」2度の骨折を乗り越えた不屈がリベンジを果たす!
帰ってきたのは年明けの昨年1月、フェブラリーSに向け東海S(G2)で復帰したインカンテーションは、長期休み明けにもかかわらず強豪を押し退け、3番人気に支持されていた。
しかし、結果は11着大敗。スタートの出足が鈍く中団からの競馬を余儀なくされ、勝負所で好位に押し上げたが、早々に一杯になった。いかにも休み明けといった内容だったが、その後またも骨折が発覚。再び長期休業を余儀なくされた。
2度目のカムバックを果たしたのは、昨年11月のみやこS(G3)だった。今度は番手からいつもの競馬に持ち込んだものの、やはり早々に息切れ。ズルズルと後退し、8着に惨敗した。
その後、叩き2走目としての上昇が見込まれて4番人気に支持された今年の東海Sで、またも12着に大敗。スタートで出遅れた上に他馬との接触と敗因は明確だったが、さすがに大方のファンの関心も途絶えたのか、フェブラリーSではブービーの15番人気となっていた。
「歯車が狂った分、結果に結びついていないけど馬自体は良い」
例えば、先月引退したメイショウマンボであり、期待された今年の阪神大賞典や天皇賞・春で、やはり見せ場なく終わってしまったワンアンドオンリーであり……陣営が前向きな主張を繰り返しても、結局復活できないままでいる馬も多い。だが、インカンテーションは帰ってきた。
「57.5kgを背負っての勝利だから決してフロックではないはず。やはり能力は高い馬だよ」