JRA武豊、福永祐一の大記録に並ぶ「天才女性ジョッキー」現る!? 今村聖奈の真実に迫る【2022年GJぶった斬り!】特別編

今村聖奈騎手 撮影:Ruriko.I

 毎週末恒例の【週末GJ人気記事ぶった斬り!】のコーナー。今年も年末年始ということで、【年末GJ人気記事ぶった斬り!】として2022年の競馬で大きな反響があったニュースを振り返る特別編をお送りする。

 お馴染みの下手の横好きライター「A」と、当サイトの酔いどれデスク「Y」が徒然なるままに振り返ってみた!!


ライター「A」:武豊騎手の日本ダービー(G1)制覇に、川田将雅騎手が念願のリーディングジョッキー、そして福永祐一騎手の衝撃の引退発表――。2022年のジョッキー界も色々ありましたが、最も大きなインパクトを残したのは、やはりスーパールーキー今村聖奈騎手ではないでしょうか。

デスク「Y」:凄い子が出てきたよね~!正直、藤田菜七子騎手がデビューした時も「10年に1人の逸材だ!」なんて思ってたのに、まさか女性が男性相手に新人王を獲っちゃうなんて……。

ライター「A」:藤田菜七子騎手のデビューイヤーにはなかった「女性騎手の斤量特典」があるとはいえ、51勝は文句なしの新人王。JRAの女性騎手による年間最多勝記録43勝もあっさりと塗り替えましたし、1年目の50勝超えは武豊騎手や福永祐一騎手、三浦皇成騎手らに続く史上5人目の大記録です。

デスク「Y」:そうそう。同期の角田大河騎手の36勝だって、例年なら新人王になってもおかしくない成績。まさに「天才女性騎手、ついに現る!」だよね~。

ライター「A」:最近はメディアの露出も増えてますし、そういった声もありますね。ただ、競馬学校時代は模擬レースで一度も勝てなかったらしいですし、成績も角田大騎手には敵わなかったとか。

デスク「Y」:藤田菜七子騎手もそうだけど、負けん気が人一倍強いというか、「今に見てろ」と逆境や悔しさを力に替えられるのはジョッキーとして大事な資質だよね。

ライター「A」:デビュー戦で本人も「4コーナーでは膨らんでしまい、直線は外になってしまった」と反省していましたが、決して最初から上手に乗れたわけはないんですよね。結果的には7週連続勝利などもあって51勝もしましたが、初勝利は17戦目と意外に遅めでした。

デスク「Y」:なるほど。世間が言うほど「天才女性騎手、ついに現る!」というわけではないってことか。

ライター「A」:年間を通して色々な記録を塗り替えた今村騎手ですが、「馬の力で勝てました」「現状で満足している場合ではない」「取りこぼしの多いレースもたくさんある」などインタビューでは記録達成の喜びよりも、反省や自らを戒めるコメントが多かった印象です。

デスク「Y」:親御さんを始め、師匠の寺島良調教師や周りの人のアドバイスとか育て方が素晴らしいんだろうね。冷静で謙虚な姿勢は良いことだと思うし、好感度も高い。あっぱれ!

ライター「A」:師匠と言えば、今年引退を発表した福永祐一騎手から積極的にアドバイスをもらっているとか。

デスク「Y」:この間も対談してたよね~。今のジョッキーは騎乗技術はもちろんのこと、周りとのコミュニケーションも大事だからね。結局、馬を回してくれるのは人なわけだし、同じような成績のジョッキーだったら印象が良い方が選ばれるのが自然だよね。

ライター「A」:いわゆる政治力ってやつですね。

デスク「Y」:そうそう、福永騎手も本人は「コネだけで活躍できるわけないやろ!」って否定してるけど、若い頃は“コネ永”なんて陰口叩かれてたし……(笑)。でも逆に言うと、それくらいじゃないと、ジョッキー界のトップまでのし上がっていくのは難しいってことなんだろうね。

ライター「A」:競馬はよく馬主、調教師、騎手で成り立ってるって言われますけど、騎手はその中でも最も立場が弱い存在ですからね。自分の成功のカギを上の他人が握ってるのに、それを軽視するなんて愚の骨頂ですよ。

デスク「Y」:そういうキミは、私を極めて軽視しているようにも……。

ライター「A」:社長からの印象はバッチリなので、大丈夫です!

デスク「Y」:中間管理職って、ホント辛い……。


 さて、毎度バカバカしいお話にお付き合いいただきありがとうございました。『GJ』では今年もたくさんの記事を掲載してきました。お手すきの際に2022年を振り返りながらご笑覧いただけたら幸いです。
(構成=編集部)

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