シンザン記念(G3)「人気薄から狙う」のは有効? 武豊の大記録に期待も…
武豊JRA重賞37年連続勝利の偉業へ!23年好スタート
競馬界のレジェンドが大記録へ挑む。
2023年のJRA開幕レース(中山1R)を制した武豊騎手。「幸先良いスタートが切れてうれしい」とコメントした同騎手は、8日に開催されるシンザン記念(G3)でライトクオンタム(牝3、栗東・武幸四郎厩舎)に騎乗予定だ。
勝てば自身の記録を更新する37年連続のJRA重賞制覇を達成。今年の3月で54歳を迎えるものの、未だ抜群の存在感を放つ天才ジョッキーが偉業を達成する可能性は十分にあるだろう。
コンビを組むライトクオンタムは、昨年11月の新馬戦で余力たっぷりに逃げ切って勝利。後続に2馬身半差をつける内容でポテンシャルの高さを見せつけた。そんな素質馬は、追い切りで軽快な動きを披露。陣営も仕上がりに自信を覗かせており、好走を期待させている。
武豊騎手の大記録達成に貢献しそうな気配もするだけに、レース当日が非常に楽しみだが、馬券的には人気を集めそうなライトクオンタム以外にも注目したいところ。シンザン記念は配当的にも期待したいレースだ。
「人気薄から狙う」のは有効?
過去10年の単勝人気別では1~3番人気が好成績(勝率16.7%、連対率26.7%、複勝率46.7%)を残しているが、下位人気馬の好走も目立つ傾向にある。4番人気の馬券圏内率の高さや、8番人気・9番人気が3頭ずつ3着以内に入っているという事実は注目したいポイントだ。
今年も京都競馬場整備工事のため中京での開催となるが、2021年ピクシーナイト・22年マテンロウオリオン共に勝ち馬は4番人気。さらに21年には8番人気のルークズネストが2着に入るなど、「人気薄から攻める」という手段も有効と言えるかもしれない。
過去10年のデータでは、前走が1600m~1800mだったという点も結果に結びついている。しかしながら、中京開催2年間の勝ち馬は共に前走1400m。今年に関しても1400m組は注意する必要がありそうだ。血統では4頭が出走し3頭が連対しているモーリス産駒に注目したい。
武豊騎手と共に参戦するライトクオンタムや4戦連続連対中のトーホウガレオン(牡3、栗東・石坂公一厩舎)が人気を集めそうな気配だが、他の馬たちも好走の可能性を十分に感じる。
モーリス産駒クファシル(牡3、栗東・池添学厩舎)は追い切りで驚愕の瞬発力を披露、サンライズピース(牡3、栗東・河内洋厩舎)は前走1400mの万両賞(1勝クラス)で5着に敗れているが上がり3ハロン最速と脚力は申し分がない。
朝日杯FS(G1)で13着と大敗したスズカダブル(牡3、栗東・西村真幸厩舎)も、実績のある左回りに替わるのはプラス材料。人気を落とすようならオイシイ配当を期待できそうである。