JRA中山金杯(G3)「惜しかった」「もったいない」M.デムーロが悔やんだ痛恨ミス、強い4歳世代ラーグルフが初重賞勝ち!

ラーグルフ

 5日、中山競馬場で行われた年始の重賞・中山金杯(G3)は、戸崎圭太騎手の1番人気ラーグルフ(牡4、美浦・宗像義忠厩舎)が優勝。2着に7番人気クリノプレミアム、3着に2番人気フェーングロッテンが入り、3連単の払戻は4万4340円となった。

「使うごとに成長を感じていたので、チャンスかなと思っていた。去年は重賞2勝ということで大きなところを勝てなかったので、まずひとつ勝てたことが良かったと思います」

 会心のレースをそう振り返った戸崎騎手だが、昨年は復調を感じさせる再浮上。横山武史騎手の台頭で奪われていた関東リーディングの座を3年ぶりに奪回し、今年は2016年以来となる全国リーディングも視野に入れた1年となるだろう。

 また、パートナーのラーグルフもハイレベルといわれる4歳世代のトップクラスを争う1頭として飛躍を期待できそうだ。3着にも同じ世代のフェーングロッテンが食い込んだように、強い4歳からますます目が離せない。

 これに対し、悔いが残るレースとなってしまったのは、惜しくもハナ差の2着に敗れたM.デムーロ騎手とクリノプレミアムのコンビだ。

M.デムーロが悔やんだ痛恨ミス…

M.デムーロ騎手 撮影:Ruriko.I

「惜しかった。前の馬が内にもたれていて外に切り返した分届かなかった。もったいない」

 M.デムーロ騎手が悔やんだのも仕方ない。結果的にホンのちょっと運が足りなかった敗戦だけに、騎乗した本人も眠れない夜を過ごすことになるかもしれない。

 17頭立てで行われた芝2000m戦。1枠2番の絶好枠を引いた人馬は、道中をインの好位につけると手応え十分で最終コーナーを迎えることに成功した。平均やや遅めのペースも幸いし、最後の直線では進路を確保するだけ。ここまでは何もかもが完璧な立ち回りだったといえる。

 しかし、鞍上のM.デムーロ騎手もさあこれからと追い出しの準備にかかる手前で、予期せぬ展開が待ち受けていた。ちょうど前を行く北村宏司騎手のレッドランメルトの手応えが怪しくなり、これを避けて内へと切り替えようとした矢先、レッドランメルトが同じように内へ移動したため、進路を外へと切り替えるロスを強いられてしまったのだ。

 そんなクリノプレミアムとM.デムーロ騎手が、右往左往している間に先んじて抜け出しを図っていたのが戸崎騎手とラーグルフ。2頭の着差がハナ差ということを加味すると、勝負どころのロスが致命傷となってしまった感がある。

 ただ、戸崎騎手だけでなくM.デムーロ騎手の調子も決して悪くはない。準メインのジュニアC(L)では、2番人気クルゼイロドスルと鮮やかな逃げ切り勝ちを収め、2着ニシノライコウを4馬身千切り捨てた。勝ちタイムの1分33秒7も優秀で、重賞級のパフォーマンスだった。

 年始の重賞でワンツーフィニッシュを決めた2人の勢いは、今週末の開催でも目が離せない。

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