藤田伸二氏「俺の本命ユタカさん…何しとんねん!」からアンチ挑発も…最後は冷静にレース分析

 JRA通算1918勝を記録した元騎手の藤田伸二氏が先週末にTwitter界隈を賑わせたようだ。

 発端となったのは土曜の中京メイン愛知杯(G3)だった。川田将雅騎手が騎乗したアートハウスが1番人気に応えて完勝したレース直後、Twitterを更新した藤田氏はこうぶちまけた。

「俺の本命ユタカさん…あの位置取り…なんなん…? 何しとんねん❗️」

 藤田氏はどうやら武豊騎手騎乗の4番人気ルビーカサブランカを本命にしていたようだが、超がつくスローペースで前残りとなった展開の中、武騎手は後方に待機。末脚を温存する策に出たが、これが完全に裏目と出た。

 武騎手は勝負所で位置を押し上げ先行グループに取り付いていったが、時すでに遅し。4角5番手以内の先行馬が掲示板を独占したレースでは、8着まで追い上げるのがやっとだった。

 この結果を受けて投稿したのが、藤田氏の前出の怒りのツイートだったというわけだ。

 これに対し、「同じ気持ちでした!」「スローすぎましたね」「あそこまで下げるとは思わなかった」など同調するコメントが大半を占めたが、一部のファンからは「結果論」「馬券は自己責任」「勝つ為にしっかり騎乗していましたよ」など武騎手を擁護する声も見られた。

 藤田氏はこれらのコメントを目にしたのか、翌日曜日に「本気の競馬知らん輩が 構って欲しくて……」「逢いにおいでよポンコツ達?」と、“アンチファン”を煽るような内容で反撃する場面も……。

「現役時代から歯に衣着せぬ物言いで知られる藤田氏ですから、“アンチ”と呼ばれるようなファンも少なからず存在します。今回はファンも多い武騎手に対する苦言でしたから、反応した人もいたのかと……。

しかし、その後は藤田氏も冷静さを取り戻したのか、中山メインの京成杯(G3)が終わると、元騎手の目線でしっかりとレースを分析するツイートをしていましたよ」(競馬誌ライター)

 藤田氏の日曜2度目のツイートは以下の通りだ。

「ルメール……勝ち馬のフラフラした動きに振り回されたな… 遅いペースで差してきたのは能力を再確認できた❗️ 結局気の毒なレースやった」

 このツイートでは自身の本命馬を明かさなかったが、C.ルメール騎手が騎乗した1番人気セブンマジシャンに同情。4角で致命的な不利を受けたにもかかわらず、最後は3着に追い込んだ同馬のポテンシャルの高さを再認識したようだ。

 さらに「やはり若駒達のレースは真っ直ぐ走らす事を、一番に考えなくてはいかん❗️」とソールオリエンスを勝利に導きながら4角で外に大きく膨れてしまった横山武史騎手の騎乗を一喝。現役時代に「フェアプレー賞」を19回も受賞している藤田氏だからこそできる後輩へのアドバイスも忘れなかった。

 先輩・武騎手への苦言から始まった週末の“藤田伸二劇場”も、最後は大人のツイートで締め括った。

中川大河

競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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