不良馬場を味方に「8馬身差圧勝」タイトルホルダー天皇賞・春当確ランプ!? 強すぎるからこそ募る凱旋門賞制覇への絶望感

タイトルホルダー 撮影:Ruriko.I

 25日、中山競馬場で行われた日経賞(G2)は、2番人気のタイトルホルダー(牡5歳、美浦・栗田徹厩舎)が2着ボッケリーニに8馬身差をつける圧勝。昨年に続く連覇を飾り、天皇賞・春(G1)に向けて大きく前進した。

「強いタイトルホルダーを見せられて、本当に嬉しく思います」

 レース後、そう振り返った主戦の横山和生騎手は「まだ前哨戦」と謙遜したが、菊花賞馬対決として注目された目下のライバル・アスクビクターモアが伸びあぐねるのを尻目にした圧勝劇。レースを観ていたファンの間では、早くも「天皇賞・春連覇当確」という声すら飛び出している。

 特にスタミナが要求される長距離戦では菊花賞(G1)が5馬身差、昨年の天皇賞・春が7馬身差、そして今回が8馬身差とえげつないほどのパフォーマンスを発揮するタイトルホルダー。昨年の菊花賞馬に勝利した以上、日本が誇る現役No.1ステイヤーは間違いなくこの馬だろう。

「タイトルホルダーらしい、非常に強い競馬でした。この日は朝から雨で、非常にタフな馬場だった上に59キロを背負っていましたが、この馬には関係なかったですね。その辺りが懸念されての2番人気だったと思いますが、完全に杞憂でした。

2コーナーから早くもハナに立って、上がり3ハロンがメンバー最速では、後続の馬たちはお手上げでしょう。1番人気のアスクビクターモアはスタートの出遅れが残念でしたが、仮にまともに競馬しても今日のタイトルホルダーを負かすのは難しかったでしょうね」(競馬記者)

 記者が語った通り、この日は朝からずっと不良馬場という極悪のコンディションだったが、タイトルホルダーにとっては、まさに“水を得た魚”だったか。

 ただ、横山和騎手が「結果が出なかった」と語った通り、昨秋は本当に苦しんだ。

強すぎるからこそ募る凱旋門賞制覇への絶望感

 特にG1連勝から満を持して挑んだフランスの凱旋門賞(G1)では、得意の逃げに持ち込みながら、早々に馬群に沈むまさかの展開で11着……。

 横山和騎手も「少しテンションが高かったけど、ゲートではリラックスしていた。今日もしっかりゲートを出て、思ったよりリズムはよかった。折り合いもついていた」と手応えを感じていたはずだが、本来の力を全く発揮できないまま終わってしまった。

 直前に雨が降ったこともあって、昨年の凱旋門賞は重馬場。斤量59.5キロは酷量だが、この日も59キロだった。今回の走りを見ても、タイトルホルダーにとっては大きなマイナスにならないはずだが、やはり日本と欧州では大きな差があるのかもしれない。

「その点については、元JRA騎手の安藤勝己さんも『タイトルホルダーの圧勝見ると、フランスの道悪がいかに特殊なんかが分かる』(Twitter)と発言されていましたね。

かつて田んぼのような馬場になった2009年の日本ダービー(G1)で上がり最速を記録したナカヤマフェスタが、格下と思われた凱旋門賞で2着に好走したように不良馬場への適性は高いに越したことがないと思います。ただ、日本の不良馬場を得意にしたところで、それがそのまま欧州で通用するわけではないということでしょう」(競馬記者)

「まだ本番まで時間もあるし、ここでタイトルホルダーらしい強い競馬を見せてくれたことは僕にとっても自信になる。あとは本当に順調にいってほしいです」

 レース後の勝利騎手インタビューをそう締めて、先を見据えた横山和騎手。これだけの走りを見せただけに、もう一度タイトルホルダーと凱旋門賞に挑む姿を見てみたい。まずは大本命が予想される天皇賞・春でしっかりと現役No.1をアピールしたいところだ。

GJ 編集部

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