【大阪杯(G1)予想座談会】波乱の匂いがプンプン! 武豊ジャックドールは魅力も、混戦を断つのは人気の盲点となるアノ馬

 先週末に行われた高松宮記念(G1)は、12番人気の大穴ファストフォースが大金星を挙げる勝利。鞍上の団野大成騎手にとっても待望のG1初勝利となった。今週は中距離路線の王者を決める大阪杯(G1)が開催予定。こちらもまた、どの馬が勝っても驚けない混戦となりそうだ。

 本企画は一応、編集部きっての穴党・黒井零と逆神の中川大河による「独断と偏券」の予想対決である。春のクラシックが始まる前にそろそろ一発大きいところを的中しようともくろんでいる。

黒井零(以下、黒井):いやあ、穴党のつもりだけどファストフォースは読めなかった。このリハクの目をもってしても……。レースの予想どころか天気予報までハズレちゃったよ。気象庁なんて信じるんじゃなかった。

中川大河(以下、中川):予報では降ったり止んだりみたいな雰囲気でしたけど、ずっと雨が降り続けて不良馬場での開催でしたもんね。ロジユニヴァースのダービーかってくらいの泥んこ馬場でしたね。

黒井:そう思えば、中京の芝1200m戦で好走していたファストフォースも、昔はダートを走っていたんだよな。最後の未勝利戦を勝てずに一度は中央から追放された馬が、7歳にしてG1勝ちだもの。人生捨てたもんじゃない。

中川:まるで私のような活躍です。これだけ連戦連敗でも、きっといつかは競馬史に残る超高配当のレースを的中するでしょう。なんだか生きる希望が湧いてきました。

黒井:そこはほら……ゼロに何を掛けてもゼロっていうしね。うん、まあ、そうだね。そうだといいねえ。

中川:もうちょっと優しい言葉をかけてくれてもいいと思うんですよ。せめてバ○ァリンの半分くらい。今週こそ自信がアリマス。世界のKAWADAが騎乗するヴェルトライゼンデが「◎」です。59キロを背負って勝利した日経新春杯(G2)を見たときから決めていました。

混戦を断つのは人気の盲点となるアノ馬

黒井:そうきたか。D.イーガン騎手から乗り替わるのは気になるけど、今絶好調の彼ならむしろプラスに転じるかもしれない。といいつつこちらの「◎」はノースブリッジにしたわけだけど(笑)。昨年は8番人気のポタジェが勝ったように、高松宮記念が荒れた流れは今週も続く気がしているんだよな。アメリカジョッキークラブC(G2)でも「◎」を打って勝ってくれたから、もう一丁お願いしたい。内枠が条件と考えていたところに2枠4番と願ってもない絶好枠。こりゃもう心中するしかない。

中川:強い相手と戦った昨秋はもうひとつの成績でしたが、AJCCは岩田康誠騎手の好騎乗も光っていましたね。イン突きの名人なだけに怖いですが、私は軽視しました。「○」にしたスターズオンアースに頑張ってもらいましょう。秋華賞(G1)の3着は、スタートで挟まれて絶望的な位置からの競馬でしたが、直線で見せた鬼脚に底力を感じる内容。事実上の三冠馬といっていい存在ですが、初の年長馬との対戦と繋靱帯炎明けの分だけ割り引いての対抗です。

黒井:そうはいっても最終追い切りの動きはなかなかのものだった。あれだけ軽快な走りをしていたなら、不安よりも期待の方が大きい1頭だね。この馬はこちらも「○」で異論なし。

中川:「▲」を打ったジャックドールにも注目したいです。武豊騎手とのコンビ結成で話題になった香港C(G1)は、行きっぷりも悪かったため、度外視していいでしょう。天皇賞・秋(G1)を目一杯走った関係か、2戦連続の体重減でしたし覇気を感じませんでした。今回はじっくりと立て直して追い切りも上々の内容でした。5着に敗れた昨年のリベンジに期待します。

黒井:なるほど……。ではこちらの「▲」はヒシイグアスでいく。7歳馬とはいえ、休養期間も長かったから馬はまだまだ若い感じ。昨年は池添謙一騎手とのコンビで4着に敗れたけども、今年は5戦4勝と相性のいい松山弘平騎手の存在が心強い。堀宣行厩舎としても、ここは力の入る一戦だろう。

中川:これでどちらも3頭までは名前が挙がりましたが、私はヒシイグアスとジェラルディーナに印はつけませんでした。その代わりにキラーアビリティとマリアエレーナに期待しています。

黒井:廣岡まりあエレーナちゃんね。清楚で美人で可愛いよねえ。彼女がリポーターをしている「タートピッ!」は、毎週欠かさずにチェックしているくらいよ。

中川:あなた、一体何の話をしているのですか?ここでドラゴンズ女子の話は関係ないでしょ今は……。まあ私も好きですけどね彼女。そういうからには、黒井さんも当然印をつけているんですよね?

黒井:いや、その、つけてないです。すみません。言いたかっただけなんです。許してください。何でもしますから。

中川:そういうのはもっと別の方向に話が逸れるからダメです!いいと思うんですけどね廣岡まりあエレーナちゃん(便乗)。

黒井:確かに金鯱賞(G2)は、直線でどうしようもない位置にいたから度外視していいんだけど、個人的には牝馬相手のマーメイドS(G3)を負けているのが引っ掛かるんだよなあ。

中川:あ、ところで松山騎手と堀厩舎の話をして、石橋脩騎手の話をスルーするあたりは、黒井さんなりの優しさなんですかね。彼がドゥラメンテに騎乗していた時には、ブチ切れていた記憶もありますけど(苦笑)。そういえば、スターズオンアースも石橋騎手から乗り替わった途端、トントン拍子で出世した馬ですね。

黒井:その話は長くなるからやめなさい(笑)。

■中川の予想
◎ヴェルトライゼンデ
○スターズオンアース
▲ジャックドール
△キラーアビリティ
★マリアエレーナ
※買い目は三連単フォーメーションで、◎○→◎○→▲△★の計6点。

■黒井の予想
◎ノースブリッジ
○スターズオンアース
▲ヒシイグアス
△ポタジェ
★ダノンザキッド
※買い目は◎から馬連4点と三連複軸1頭流しの6点。

GJ 編集部

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