レーヌミノルは常識覆す「第2のキタサンブラック」!? 距離不安が囁かれる今年の桜花賞馬がオークス(G1)で崩れない「動かぬ証拠」とは
つまりレッツゴードンキ以外は、大きく崩れていないのだ。
実際にファンの心配とは裏腹に、本田優調教師を始めレーヌミノル陣営は至って強気な姿勢を崩さない。師が「どんなレースでもできる」と自信を見せれば、昨年のシンハライトに続く連覇の懸かった池添謙一騎手も「自分の乗り方次第」と距離を能力でカバーできる点を強調。
担当の中井仁助手に至っては「デビュー前からオークスを意識していた」と言い切った。
しかし、それでもネット上の反応は「選択ミス」「2冠はない」「スプリンターでしょ」と至って冷たいもの。ダイワメジャー×タイキシャトルという超一流マイラー配合の血統も手伝って、多くのファンが桜花賞馬の”切り”を考えているようだ。
ただし、中井助手の言葉が決して単純な強がり、ましてや根拠のない希望的観測でないことを証明する「動かぬ証拠」が存在する。
今年の1月27日のことだ。この日は今年の3歳クラシック各競走の第2登録が締め切られた日だった。以降は200万円の追加登録料が発生してしまう、実質的な締め切りだ。そんな中、牝馬ながらに世代の頂点を決める日本ダービーに登録を済ませた馬が「3頭」いた。
1頭はここまで無敗だった2歳女王ソウルスターリング。そしてもう1頭は、締め切り5日前のデビュー戦を驚異的な強さで勝ち上がったファンディーナ。共に当時は、極めて大きな可能性を持っていた存在だ。
そして、最後の1頭がレーヌミノルである。
当時の本馬は、年末の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)でソウルスターリングとリスグラシューに完敗しており、言葉を選ばなければ日本ダービーは明らかに「場違い」な存在に思えた。恥ずかしながら、陣営の”伊達や酔狂”の一環であると捉えていた。