武豊「やる気問題」でリスグラシューに暗雲!? JRA・G1「ワースト2」の20年間未勝利……ダービー最多勝利騎手が「オークスを勝てない」理由


 実際に武豊騎手は、1998年にスペシャルウィークで初めて日本ダービーを勝った際「どうすればダービーを勝てるのかがわかった」と発言し、そこからわずか7年間でダービーを3勝している。その背景には、クラシックを共に戦うお手馬に「府中2400mを勝つための英才教育」を施していたという。

 しかし、記者が話す通り、牝馬で同じことをするとマイナスになってしまうのかもしれない。

 牝馬の場合、オークス以降は最長でもエリザベス女王杯(G1)の2200mとなり、春には先週行われたヴィクトリアマイル(G1)があるため、マイルから2000mをこなせれば多くの選択肢を持つことができるからだ。

 栗東の坂路で行われた1週前追い切りでは、4ハロン52.2秒、ラスト12.8秒で併せ馬に先着したリスグラシュー。騎乗していた武豊騎手は「チャンスがあっていい」と意欲的なコメントだった。果たしてその視線が見据えるのは、相棒の「今」か、それとも「未来」か――。

 21年ぶりの勝利へ、天才騎手の手綱さばきに注目だ。
(監修=下田照男(栗東担当))

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