武豊と「日本ダービー参戦」の可能性も? NHKマイルC(G1)前哨戦に続く妙技炸裂で戴冠を狙う好素材
7日、東京競馬場で行われるNHKマイルC(G1)。『netkeiba.com』の予想オッズでは2日現在、1番人気のカルロヴェローチェでも単勝5倍台と混戦ムードが漂っている。
接戦になることが予想されるだけに、最後は騎手の腕の差も大きく関わってくるか。となると、このレースを過去に3勝している武豊騎手をパートナーに迎えて臨むオオバンブルマイ(牡3歳、栗東・吉村圭司厩舎)には大きなアドバンテージがありそうだ。
前走のアーリントンC(G3)は今年初戦だった上、雨の重馬場という厳しい条件だったが、ゴール前では2着セッションを測ったようにアタマ差でとらえた。初コンビだったにもかかわらず好騎乗を見せた武豊騎手は「マイルでトップレベルにいる1頭だと思う」とレース後にオオバンブルマイを高く評価している。
東京コースは京王杯2歳S(G2)優勝の実績があり、また左回りも2戦2勝と得意としている。前哨戦に続いてレジェンドの妙技が炸裂すれば戴冠の可能性も十分あるに違いない。
なお、武豊騎手は今月28日に開催される日本ダービー(G1)の確たる騎乗馬が、今のところ特に見当たらないようだ。
「日本ダービー参戦」の可能性も?
1冠目の皐月賞(G1)でコンビを組み13着と敗れたタッチウッドは現在、放牧に出されている。今後ダービーに駒を進めるのかどうか不透明であり、また収得賞金が1200万円と低いことから、そもそも出走枠に入れない可能性もある。
仮に同馬が出走しないようであれば、レジェンドはオオバンブルマイとのコンビでダービー参戦もありえるのではないか。
ここまでマイルまでしか経験のないオオバンブルマイではあるが、昨年は同じく1600mまでしか走ったことのなかったマテンロウオリオンがNHKマイルCで2着に入った後、ダービーに挑戦した。
他にも、近年ではバスラットレオンやジョーストリクトリなどといった3歳春の時点でトップ級のマイラーたちが、NHKマイルCを走った後にダービーに参戦している。オオバンブルマイも武豊騎手がまだ空いていれば、引き続き日本ダービーでコンビを組むことになるかもしれない。
「オオバンブルマイを所有する岡浩二オーナーは、これまで持ち馬を日本ダービーに出走させた経験はありません。もしNHKマイルCを勝てば、3歳マイル王の看板を引っ提げて、ディープスカイ以来の変則二冠に挑むことになるかもしれませんね」(競馬誌ライター)
ちなみに管理する吉村師はオオバンブルマイについて「掛かるところがない」などと話していることから、距離の融通はそれなりに利きそうではある。まずは武豊騎手を背に週末の好走を期待したい。