「怠慢?」船橋競馬で5頭中2頭が競走除外……3頭立てになった「驚きの理由」にファンから疑問の声も
5日の南関東・船橋競馬で珍事が発生した。
中央に先駆けて、地方ではホッカイドウ競馬を皮切りに2歳戦がスタートしている。船橋でも、この日から2歳新馬戦が3、4、5Rに計3鞍組まれていた。
めったに見ない事象が発生したのはダート1000mが舞台となった5Rのスズランデビュー2歳。他の2つの新馬戦と同様に5頭立てで行われたこの一戦は、なんと2頭が競走から除外され、3頭立てになってしまったのだ。
異例の少頭数となった一戦は、単勝オッズ1.2倍の1番人気ルージュノデンゴンが好スタートを決めると、そのままハナへ。2番人気クラングファルベが2番手、3番人気のエミノマジェスティがやや離れた3番手を追走する展開となった。
そのままの隊列で4角を迎えると、ルージュノデンゴンが楽に後続を突き放し、最後は4馬身差をつけて完勝。2~3着もそのままの隊列で入線し、人気通りの堅い決着となった。
配当も当然のごとくガチガチで、単勝は120円。さらに馬複は130円、馬単が150円だったのに対し、三連単は140円という逆転現象も発生していた。また、3頭立てということでワイド3通りと三連複は全て元返しとなった。
その上で注目されたのは、2頭が除外になった理由だ。
「驚きの理由」にファンから疑問の声も
南関東4競馬場の公式ウェブサイトには、該当2頭の競走除外の理由として『事故』の2文字が並んでいる。しかし、厳密にはいわゆる事故と呼ばれるものではなかったようだ。
「除外になったセレナエフォールとマオノアンコールですが、どちらも満2歳の誕生日が来ていなかったのが除外になった理由です。
競走馬は1月1日に一斉に年を取ることはよく知られていると思いますが、実は満2歳の誕生日が来ていない馬はデビューできないとか。恥ずかしながら、こんなルールがあることを今回初めて知りました……」(競馬誌ライター)
ただ、この理由を耳にした一部のファンからは疑問の声が噴出したようだ。
「(出馬)投票時に分かることじゃないんですかね」
「無理にレースを成立させたのでは?」
「(レースが)不成立になるのを避けるために、関係者全員わかっていながら番組編成したんじゃ」
確かに規定の頭数に満たない場合はレースが不成立となってしまい、主催者とすればそのレースの売り上げが丸々なくなってしまう。この日はゴールデンウィーク中ということもあって、売り上げを確保したい主催者並びに関係者が疑義の目を向けられる事態となってしまった。