武豊「単勝1.6倍圏外」でJRA歴代最高配当に一役…不可解敗戦にG1・3勝を挙げた名牝の血も影響か

武豊騎手 撮影:Ruriko.I

 13日、京都競馬場の5Rに行われた3歳未勝利(芝1800m)は、5番人気のツクヨミが優勝。後方追走から最後の直線で馬群の中を割って抜け出し、キャリア5戦目で初白星を手にした。

 テン乗りで勝利に導いた吉田隼人騎手はレース後、「ジワッと脚を使うので外回りも合っていた。いい時に乗せてもらいました」と、管理する坂口智康厩舎陣営に感謝の言葉を残した。

 また、2着には前走18頭立て18番人気で18着だった単勝540.7倍の超人気薄ニホンピロパークスが入り、同馬の複勝はJRA歴代最高配当となる1万8020円を記録。3連単も295万円を超える超高額配当となった。

 一方、この大波乱の一端となってしまったのが、単勝1.6倍の圧倒的支持を受けていたにもかかわらず8着に敗れたスイープアワーズ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)と武豊騎手のコンビである。

 人馬は先月22日、リニューアル初日の京都競馬場・第1Rに出走。初戦に続き1番人気に推され、レースでは後方から脚を伸ばしたものの、前残りの展開に泣いて3着まで。戦前に同競馬場を「俺の庭」と称していた武豊騎手だったが、惜しくもオープニングレースでの白星を逃してしまった。

 ただ、スイープアワーズについてレジェンドはレース後、「まだ幼い面があるからね。馬は良くなっていた」と前向きなコメント。キャリア3戦目の今回で勝ち上がりを期待したファンが多かったのはオッズが示す通りだろう。

 11頭で争われたレース。スイープアワーズは伸び上がるようなスタートでやや出遅れると、道中は後ろから3番手付近のポジション。1000m通過60秒1の流れを悪くない手応えで追走しているように見えた。

 しかし、3~4コーナーの中間あたりで早くも手応えが怪しくなったのか、武豊騎手の手綱が忙しなく動き始める。最後方近くで最後の直線を向くと、目立った伸びも見られず後方のまま入線した。

不可解敗戦にG1・3勝を挙げた名牝の血も影響か

「前走でも出遅れていただけにゲートのロスはある程度、想定内だったと思われます。道中の行きっぷりも悪くなさそうでしたが、勝負どころで早々に手応えを失ったようで不可解なほど走りませんでしたね。

レース後に武豊騎手が『気難しい面がある』と敗因を挙げていたように、G1・3勝を挙げた本馬の母スイープトウショウは現役時代、馬場入りやゲート入りを嫌がるなど、気性にやや難があったことはファンの間でも知られています。今回はメンタル的な難しさが出てしまったのかもしれません」(競馬誌ライター)

 また、武豊騎手は「レース前からもうひとつ集中できていなかった」と指摘していたようだが、奇しくもレース前にスイープアワーズがパドックで寝ようとする瞬間をとらえた画像がTwitterで掲載されている。同馬が気性的にまだ幼いことを物語るかのようなこの写真は、レース終了から約3時間で6000件を超える「いいね」が付けられているようだ。

 これで3走連続1番人気を裏切ってしまった武豊騎手とスイープアワーズのコンビだが、一昨年のセレクトセールにおいて同馬を2億2000万円の高価格で購入した大塚亮一オーナーにとっても期待の1頭であることは間違いない。果たして次走で巻き返せるだろうか。

GJ 編集部

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