【平安S(G3)展望】新星グレイトパール5連勝!? クリソライト悲願!? 実力伯仲の京都決戦!
グレンツェント(牡4、美浦・加藤厩舎)は前走からの巻き返しに期待したい。アンタレスS(G3)ではこれまでの実績が評価され1番人気に支持されたのだが、肝心のレースでは見せ場を作ることが出来ないまま9着と大きく負けてしまった。前々走の東海S(G2)で見せた好位追走から直線で前をキッチリと捉える競馬は完璧と言える内容だっただけに、もう一度見直したい。前走で初めて背負った斤量が敗因との見方もあるので、同じ斤量での出走が大きなカギとなりそうだ。能力面では間違いなく上位の存在だけに、どのようなレースを見せてくれるか楽しみである。
逃げ、先行馬が有利となりやすいこのレースで展開面の恩恵を最も受けそうなケイティブレイブ(牡4、栗東・目野厩舎)の走りにも警戒が必要だ。中山競馬場や阪神競馬場と違いゴール前に急坂がない京都競馬場では先行馬が粘る傾向が高く、どんな状況からでも先手を主張することが出来るこの馬には絶好の舞台となりそうだ。昨年の浦和記念(G2)ではこのレースでも対決するクリソライトに4馬身差をつけて勝利しているだけに、マイペースで逃げることが出来れば強敵が揃ったここでも勝機は十分あるだろう。前走の名古屋大賞典(G3)のような逃げ切り勝ちを京都でも披露することは出来るだろうか。
このほかには東海S(G2)、フェブラリーS(G1)では大敗していたが前走、前々走では5着と好走し、復調気配を見せるアスカノロマン(牡6、栗東・川村厩舎)や佐賀記念(G3)での勝利以降は安定した走りを続けているロンドンタウン(牡4、栗東・牧田厩舎)、今年からダートレースを試しているラストインパクト(牡7、栗東・角居厩舎)などが出走を予定している。
多彩なメンバーが揃い実力が拮抗していることからどの馬が勝利してもおかしくはない今年の平安S(G3)。注目のレースは20日(土)に京都競馬場で15時35分に行われる予定だ。