日本ダービー(G1)サトノアーサーは池江厩舎勢ダービー3頭の中でも「別格」!? 皐月賞1、2着馬を「コテンパン」にする底知れない潜在能力
ひとつだけ信頼できることがあるとすれば、それは3頭の中でも1番の「舞台適性」だろう。これまでサトノアーサーはほとんどのレースで後方待機策に徹し、2400m戦に必要不可欠な折り合いを覚えさせてきた。
とくに前走の毎日杯は「そんなに後ろからで大丈夫?」と思わずツッコミを入れてしまうくらい離れた最後方からの競馬。案の定前を行くアルアインを差し損ねたものの、距離の伸びるダービーで前進がありそうなレース内容だったと思えなくもない。
「池江師はサトノダイヤモンドの皐月賞出走前にも『最大の目標はダービー』と公言していたように、日本ダービーを3歳牡馬にとって他と一線を画した最上級のレースと位置付けています。もちろん出走馬の適性を考えた上での判断でしょうが、特にサトノアーサーに関しては、最初からダービー狙いなのではという気配がありました。過去のレース内容を見ると『世代トップクラスに混ざって通用するの?』という疑問が湧く気持ちもわかりますが、目標を明確に見据えて馬を作らせることにかけては当代トップクラスの調教師ですから、初の大舞台でいきなり結果を出してもなんら不思議はありませんね」(競馬記者)
ここ10年を振り返っても、毎日杯から直行ローテを選択したのは2012年のヒストリカルのみ(結果は18着)。異色すぎるローテで参戦するサトノアーサーだが、新たな歴史を作ることができるか、そしてアルアインやペルシアンナイトとの力関係は実際のところどうなのか。今年のダービーは池江厩舎の3頭に要注目である。