純烈絶賛の「スーパー銭湯」から10分で東京競馬場へ。ユニコーンS(G3)は東大式鉄則「荒れるレースは荒れるように買え」でゆる~く勝負【東大式必勝馬券予想】
ことし前半の東京・阪神も残すところあと2週だが昨今、競馬に負けないブームとなっているのがサウナ。この2つをセットで楽しむと、最高に充実した休日となる。
東京競馬場だと府中本町の隣の駅、南多摩から歩いて5分の所に“スーパー銭湯アイドル”純烈ご本人たちが絶賛し、私に直接教えてくれた「季乃彩(ときのいろどり)」がある。
源泉かけ流しの天然温泉のほか、サウナ&水風呂も専門店顔負けの本格派。多摩丘陵を吹く風が外気浴に心地よい。午前7時開店なので朝風呂&サウナで十分“整った”あとは、タクシーで10分、徒歩と電車でも15分の東京競馬場へ。メイクデビューの駿馬たちに思いっきり声援を送ろう。
そんな府中で18日(日)に行われるのが、ダート3歳重賞ユニコーンS(G3)。1996年創設、第2回のタイキシャトルはじめアグネスデジタル、カネヒキリ、ゴールドドリームらの名馬を輩出する出世レースだ。
冠名のユニコーンとは、欧州の伝説で額に一本の角が生えた馬(様の動物)。極めて勇敢で獰猛とされているが、そのユニコーンを彷彿とさせるのが第1回の優勝馬シンコウウインディである。
生まれたころから悪戯好きで、よく人に噛みつく気性だったそうだが、ダートの新馬を勝つも芝の1勝クラスでは4、2、4着。ダートに戻した特別を快勝し、将来を嘱望された6戦目、館山特別で“事件”は起きた。
田中勝春騎手を背に圧倒的1番人気だった彼は、スタートから中団を進み直線で力強く抜け出したものの、内から迫ってきたダイワオーシャンに何を思ったか首を急に曲げて噛みつきにゆき、クビの長さの分だけ2着に敗れる(クビ差)という前代未聞の珍事……。
一躍有名になったSウインディは3番人気で当時9月開催だった第1回ユニコーンSに出走。1位入線のバトルラインが斜行で失格、3馬身差の2位から繰り上げで重賞初制覇となるお騒がせの連勝劇だった。
続くスーパーダートダービー(大井)でも、逃げるサンライフテイオーのお腹のあたりを噛みにゆき2着に敗れる大失態を見せたが、翌年G1に昇格したフェブラリーSでは単勝11.9倍(6番人気)の低い下馬評をものともせず、噛み癖を我慢して直線のたたき合いをクビ差凌ぎ、中央競馬初のダートG1覇者という栄誉を手にしてしまった。
引退後は非常に優秀なアテ馬として、繁殖牝馬相手に“甘噛み”を楽しんでいたそうだ。この“本家ユニコーン様”も顔面蒼白のジェットコースター人生、いや馬生に拍手を送りたい。
ここらで「東大馬券王の大よそー」に移ろう。
登録馬に4.3秒差デビューの怪物ヤマニンウルスや、UAEダービー(G2)覇者デルマソトガケの名がないのは寂しいが、近年稀にみる豊作といわれる今年のダート3歳馬。UAE4着の3勝馬ぺリエールが必勝態勢。同コース同距離のヒヤシンスSも快勝し、不動の連軸だ。
そのヒヤシンスSで4着に敗れたグレートサンドシーが目下リーディング1位の川田を背に前走・青龍S(OP)の驚異の追い込みの再現なるか。馬券はこの2頭の1、2着&1、3着の三連単フォーメーションで良さそうだが、実はこのレース、昨年は三連単62万円、一昨年は79万円と一筋縄ではいかず。過去10年でも1番人気は2勝・2着2回と頼りない。
でも3番人気は10回中9回が3着以内。これだな! 3番人気はここ2戦圧勝のヘンリーだろうか。東大式鉄則「荒れるレースは荒れるように買え」。3番人気と近2年連続優勝の7番人気を2頭軸に手広く三連複も押さえよう。
私は3着馬の複勝で出費を最小限に抑え、呑気に温泉&競馬を楽みつつ、次週のG1宝塚記念に英気を養いたいと思う。逃げるは恥でも役に立つ!