ジャパンC(G1)イクイノックス参戦で「現役最強決戦」に現実味…三冠馬が直接対決したドリームレースの興奮再び、「8億円」ゲットに立ちはだかるのは武豊?

イクイノックス 撮影:Ruriko.I

 史上最強メンバーが集結する興奮再びとなるかーー。

 25日に阪神競馬場で行われる宝塚記念(G1)で大本命と目されているイクイノックス(牡4、美浦・木村哲也厩舎)。今年3月のドバイシーマクラシック(G1)を楽勝し、現在の世界ランキングで暫定ながら世界最強現役馬の評価を受けている逸材だ。

 これといった強力なライバルが不在のグランプリでは、圧倒的1番人気に推される可能性が高い。順当に勝ち星を伸ばして秋に備えたいところだが、陣営からはジャパンC(G1)に参戦するプランが先日発表された。

 3歳の昨秋は天皇賞・秋(G1)から有馬記念(G1)のローテーションだったが、今年は指定外国競走であるドバイシーマCを優勝したため、同レースを勝てば1着賞金5億円だけでなく、200万ドル(約2億7000万円)の褒賞金も加算されるのだから、ある意味当然の選択だ。

 あわせて8億円近くの賞金ゲットを目指して挑むイクイノックスだが、そのハードルは思いのほか高くなるかもしれない。

「8億円」ゲットに立ちはだかるのは武豊騎手?

競馬つらつらより

「イクイノックスにとって最強の敵は、やはりジャパンCと同舞台の日本ダービー(G1)で敗れた相手の武豊騎手とドウデュースでしょう。陣営は今春を全休し、秋の凱旋門賞(仏G1)を使わず国内に専念すると発表済み。秋古馬三冠を皆勤するか、3つのうち2つを使うと見られていますが、ダービー馬ですからおそらくジャパンCが最大目標となりそうです。

また、オークス(G1)を圧勝したリバティアイランドも不気味な存在です。牝馬三冠を狙うと陣営から発表されていますが、秋華賞(G1)の後はエリザベス女王杯(G1)やジャパンCが視野に入ります。もし出てくるようなら古馬に対して斤量でアドバンテージのある3歳牝馬は厄介です」(競馬記者)

 その一方でこれら3頭の直接対決が実現するようなら、史上最強レベルといわれた3年前のジャパンC級の盛り上がりも期待できるという。

「当時はアーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトという世代を超えた三冠馬3頭が激突することで大きな注目を集めました。全体のG1勝利数では見劣りますが、イクイノックスやドウデュースの強さは世界レベルといっても過言ではありません。

各馬に騎乗する騎手についても、当時のC.ルメール騎手、福永祐一騎手、松山弘平騎手に対し、ルメール騎手は同じで武豊騎手や川田将雅騎手が加わる訳です。何といっても競馬界のレジェンドがいるといないのとでは、ファンの関心も大違いですからね」(同)

 そして、これら3頭以外にも出走してくるようなら侮れない実力馬たちもいる。

 ダービーで2着に敗れ、無敗の春二冠が叶わなかったソールオリエンス、同馬を退けたタスティエーラや昨年のジャパンCを優勝したヴェラアズール、天皇賞・春(G1)でG1初制覇を決めたジャスティンパレス、同レースで競走中止となったタイトルホルダーなどもジャパンCは秋の選択肢に入っているだろう。

 まだ宝塚記念も終わっていないタイミングで、秋の話をしても仕方がないという気もしなくはないが、もし実現するようなら“ちょっとしたドリームレース”となることは間違いない。

黒井零

1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

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