武豊「153万馬券演出」の超穴馬弟と急遽新コンビ! リニューアル京都「最速タイム」圧勝の好素材は人気薄でこそ要警戒?

武豊騎手 撮影:Ruriko.I

 18日、東京ダート1600mを舞台に行われるユニコーンS(G3)。来年から「3歳ダート三冠競走」が創設されることにより、実施時期等が変更されることがJRAから発表されている。そのため現行での開催は今回でひとまず最後となりそうだ。

 そんなユニコーンSの通算3勝目をニシキギミッチー(牡3歳、美浦・鈴木伸尋厩舎)とのコンビで狙うのが武豊騎手だ。

 レジェンドがこのレースを初めて勝ったのは2005年。後に「砂のディープインパクト」とも呼ばれる名馬カネヒキリと単勝1.1倍の圧倒的支持に応えて1着。同馬とのコンビではその後もダートG1を複数勝つなど、武豊騎手の代表的なお手馬の1頭としても知られている。

 2勝目はそれから2年後、ロングプライドで挙げた。河北通元騎手とのコンビで3連勝していた同馬と新タッグを組むと、最後の直線で外差しを決めて優勝。テン乗りをものともせず陣営の期待に応えた見事な騎乗だった。

 ただ、そこから15年も未勝利というのは、武豊騎手の実績を考えると少々意外に思える。昨年も新馬戦を大差で圧勝したことで「ダートの超大物」と囁かれていたジュタロウと挑んだのだが、10着に大敗してしまった。

 今年は、キャリア5戦3勝のうち、3勝すべてが武豊騎手ということもあり、一部ファンからは「武豊専用機」とも言われているスマートフォルスと参戦する予定だったが、筋肉痛の症状が見られたことで出走を回避することとなった。

 そのため急遽、ニシキギミッチーとコンビを組むことになったと考えられるが、同馬は前走で1勝クラスを勝ったばかり。『netkeiba.com』で公開されている単勝予想オッズでも14日現在、12番人気とかなりの低評価である。

 だが、決してチャンスがないわけではない。

「最速タイム」圧勝の好素材は人気薄でこそ要警戒?

 前走は13番人気の大穴だったニシキギミッチーだが、2番手から抜け出すと後続に3馬身半差をつける圧勝劇。勝ちタイムの1分24秒4は今のところ、リニューアル後の京都ダート1400m、良馬場で最速の時計となっている。古馬3勝クラスのそれを上回って勝ち切ったのだから、非常に中身の濃い内容だったといえるのではないか。

 また、このとき手綱を取っていた団野大成騎手はレース後、「現段階でもまだまだ成長途上といった感じ」「まだまだ良くなってきてくれるはず」などと、今後さらなる上昇を期待させてくれるコメントを残していた。

 本馬を管理する鈴木伸調教師も『サンケイスポーツ』の取材に対し「だいぶ気性面の成長を感じるし、体調面も安定。今の精神状態なら1600メートルにも対応できそう」と目下の充実ぶりをアピールしている。そこに武豊騎手の手腕が加わるのであれば、通用しても何ら不思議ではない。

「ニシキギミッチーは昨年のNHKマイルC(G1)でシンガリ18番人気ながら3着に好走し、三連単153万円を超える大波乱を演出したカワキタレブリーの弟になりますね。本馬は前走の1勝クラスでも単勝91.2倍の低評価で激走しただけに、むしろ人気薄でこそ怖い1頭になるのではないでしょうか。

また武豊騎手も昨年8月、ニシキギミッチーのもう1頭の兄であるカフジアスールと初コンビで2着に好走するなど、この一族と相性は悪くなさそうです。それらの背景を考えると、当日は人気薄だったとしても警戒しておきたいところです」(競馬誌ライター)

 ニシキギミッチーの父ヘニーヒューズは、過去にユニコーンS勝ち馬のワイドファラオを輩出しているのも追い風である。現3歳のダート路線にはミトノオーやヤマニンウルス、また先述したスマートフォルスなどお手馬が豊富にいる武豊騎手だが、結果次第ではさらに嬉しい悲鳴を上げることになりそうだ。

GJ 編集部

真剣勝負の裏にある真実に切り込むニュースサイト「GJ」の編集部です。これまで作成した記事は10000本以上。競馬歴10年超えの情報通が業界の「しがらみ」を取り払った「本音」や「真実」にも臆することなく、他のサイトとは一線を画したニュース、サービス提供を行っています。

真剣勝負の真実に切り込むニュースサイト「GJ」

Twitter:@GJ_koushiki

Instagram:@goraku.horse.racing0505

関連記事

JRA最新記事

競馬最新記事

人気記事ランキング 5:30更新

競馬

総合

重賞レース特集
GJ編集部イチオシ記事
SNS