今村聖奈「イベント前日」にCBC賞見学…今年絶好調の女性騎手に「タイトル初奪取」のチャンス到来
2日に中京競馬場で行われるCBC賞(G3)。小倉で開催された昨年のこのレースでテイエムスパーダとコンビを組み、重賞初騎乗初Vの快挙を成し遂げたのが今村聖奈騎手である。
同騎手はその後、8月に中央G1に騎乗可能となる31勝目を記録すると、スカパラダイスとともに12月のホープフルS(G1)でG1初挑戦を果たした。最終的には51勝を挙げるなど、華々しいルーキーイヤーを送ったのは周知の通りだ。
今年に入ってからも4月終了時点で15勝をマーク。だが、5月に入りスマートフォンの不適切使用が発覚。30日間の騎乗停止処分を受けてしまった。
先月17日にカムバックしたものの、中央での白星は1つのみ。CBC賞の当日は中京で騎乗するが、昨年のパートナー・テイエムスパーダにはここ3戦続けて騎乗していたものの、今回は再び国分恭介騎手が手綱を取ることとなった。
「今村騎手といえば今年6月にトレーディングカードが発売され、その記念イベントがCBC賞の翌3日に大阪で行われる予定です。ファンの多い騎手ですから盛り上がりそうですが、例の一件も影響したのか当初5月29日の予定から延期しての開催。そこへきて昨年優勝したCBC賞も見学濃厚のため、ちょっと寂しい気もしますね」(競馬誌ライター)
そんな今村騎手に代わるような形で、今年のCBC賞で重賞初騎乗のチャンスを得たのが永島まなみ騎手だ。
「タイトル初奪取」のチャンス到来
同騎手もスマートフォンの不適切使用の件で騎乗停止処分を課せられていたのだが、今村騎手がテイエムスパーダを降板したのに対し、永島騎手はアビエルト(牡6歳、栗東・杉山佳明厩舎)の手綱が回ってきた。その理由の1つには、今年好調な永島騎手の成績にもあるか。
先週終了時点の永島騎手は【19-19-19-204/261】で勝率7.3%、連対率14.6%、複勝率21.8%という数字であり、キャリアハイの昨年21勝に7月時点で早くもあと2と迫っている。ちなみに今村騎手が【16-18-19-197/250】で勝率6.4%、連対率13.6%、複勝率21.2%なので、全ての数字で永島騎手がリードしている。
先週土曜の2R前に落馬して関係者をヒヤリとさせた永島騎手だが、28日の名古屋10Rで見事に復活勝利。翌日も園田で白星を飾るなど、影響はほとんどなさそうだ。週中にはアビエルトの最終追い切りに跨がっており「しっかりバランスが取れていた。いい仕上がりだと思う」など手応え十分のコメントを残している。
「永島騎手が初コンビを組むアビエルトは、中京・芝1200mにおいてこれまで【1-2-1-2】で複勝率66%オーバーという抜群の好成績。厩舎スタッフも『左回りの芝1200mは良い』と太鼓判を押しています。
そして何よりもメンバー最軽量となるハンデ53キロが魅力です。というのも昨年このレースを日本レコードで制したテイエムスパーダも最軽量ハンデでした。今年のアビエルトも永島騎手の手綱さばき次第ではひょっとするかもしれませんよ」(同)
果たして、女性騎手が2年連続CBC賞で重賞初騎乗初Vの快挙を達成するのだろうか。また今回は惜しくも叶わなかったが、巻き返しを期す今村騎手と永島騎手の重賞での対決も楽しみにしたい。