安田記念(G1)イスラボニータに揃った生涯最高の「条件」3年ぶりのG1制覇へ「他界」した大先輩ヤマニンゼファーから受け継ぐ名マイラーの系譜


『サンケイスポーツ』の取材に応じ、ヤマニンゼファーを「29歳なら大往生でしょう。体質が弱くデビューが遅れた馬でね。並外れた根性がある馬だったんだ」と惜しんだ栗田調教師。晩年の傑作イスラボニータを自身の最高傑作ヤマニンゼファーを超える存在にするためにも、かつて厩舎を支えた盟友が大好きだったレースの勝利を届けたい。

 また、イスラボニータがデビューしたのは、奇しくも今から4年前の安田記念当日。それも”本番”と同じ東京マイルで勝利を飾っている。ちなみに勝ち時計1:37.9は、同日の安田記念でロードカナロアが記録した1:31.5よりも、6.4秒遅かった。

 あれから4年。いよいよ完成の域に達したイスラボニータは、あの時の「6.4秒」を埋められるだろうか。ここまで苦楽を共にして来た様々な人々の”ドラマ”を背負い、自身の集大成に向かう。
(監修=永谷 研(美浦担当))

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