安田記念(G1)ステファノスはキタサンブラック×武豊の最強タッグに「白旗宣言」!? 新天地のマイル路線で初タイトル奪取の課題は…
前走の着差以上の完敗がやはり相当に応えたのだろうか…。
4月の大阪杯を2着に好走したステファノス(牡6、栗東・藤原英昭厩舎)。4歳時のクイーンエリザベス2世Cから数えるとG1・2着は海外含めて3度目。2年前の秋以降勝ち星から遠ざかっている事実の通り、実力はあってもやはりワンパンチ足りない面は否めないようである。
この後は昨年同様に6月末の宝塚記念へ出走すると思われていたが、陣営はこれまでと方針を転換してマイルの安田記念を選択。「netkeiba.com」が報じたところによると、今回の路線変更にはやはりあの「最強馬」が影響しているようだ。
管理する藤原英昭調教師は、キタサンブラックに完敗を喫した大阪杯の内容を振り返り、「悲観しましたね(苦笑)。これほど強いのか、と。4コーナーではこっちのほうが手ごたえがよかったので作戦どおりだったのですが…」と苦笑交じりにコメントしている。
そもそも大阪杯は、ステファノスにとって「是が非でも勝ちたい」レースだったに違いない。距離はベストの2000m、叩き量化型で3月の金鯱賞をステップに臨める理想的なローテーション、実績十分の阪神競馬場とくれば、今年からG1に昇格した幸運も相まって、まさにここしかないと思える絶好の条件が揃っていたはずだ。